じんわりと心に染みる味わい
しなそば まるさん
支那そば まるさん

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SHOP DATA
住  所静岡県島田市横井2-13-22
電話番号
営業時間8:00~19:00(月~日)
定休日第1木曜・第3木曜
席数テーブル22
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  34゚49'28.4''
E138゚10'09.3''
地図を見る
最寄駅島田駅(JR東海道本線)
取材日2026/01/05その他の情報...

メニュー

醤油チャーシュー麺
1000円
支那そば醤油
800円
支那そば 塩
800円
八王子ラーメン
800円
more...

「ピピピピー!ピピピピー!ピピピピー!」

私はむっくりとベッドから起き上がった。朝5時半。1月のこの時間は夜明け前で朝日は拝めない。
長い9連休が終わり、今日から仕事始め…なのだが、私の本年最初の仕事は島田市への出張だった。この出張は昨年の段階から予定されていたもの。
勤務先からは「島田市に前泊でも良いよ」と言われていたが、島田駅前の1月4日なんて何もないに等しいのは目に見えている。ここでいう「何もない」とは、飲み屋や飲食店の類を指す。島田駅前に何もない訳ではないが連休最終日では時期が悪過ぎる。

島田市の出張先に朝8時に到着する必要があったのでいつも起きる時間に自宅を出発する。通常なら朝風呂に浸かっている時間だが、今回に限っては昨夜のうちに風呂に入り、就寝時間も12時過ぎ。いつもは深夜2時半に就寝するショートスリーパーの私にとって5時間半は充分すぎる睡眠時間だが、「絶対に寝坊できない」と考えると意外と眠れるものだ。

8時過ぎに出張先に到着するも、現地で何をする訳でもない。この出張を「立ち合い」と言い、年末にシステムの一部が本番稼働している関係で、問題があった場合に直ぐに対応できるように現地に張り付くことを指す。まぁ、何もなければただただ暇なだけだし、何かあったとしても私が現場で対応する訳ではなく、静岡のオフィスで今回のシステムの担当者達がリモートで対応するため、個人的には「生贄」にされた気分だ。まぁ、仕事だから仕方ないけど…

「キーンコーンカーンコーン」

正午を知らせる音が聞こえた。何事もなく終えたのは幸いである。(私は超絶暇だったけど
出張先の担当者に声をかけ、出張先を後にした。まぁ、折角島田まで来ているので取材でもして帰りましょうと昼食という名の取材に出向いた。

ここ最近、島田市内には2軒の新店ができた。一つは出張先から近い駅北にある店。比内地鶏100%で作り上げるスープをウリにする店で、お値段は多少お高め。もう一軒は駅南に位置するのだが駅から15分程度歩く必要がある。
出張先は駅北にあり、駅までの途中に店があるので前者の店に行けば良いのだが、電車の中で読んだインスタグラムの投稿には驚愕の内容が書かれていた。
ナント、今日からメニューを変えて、例の比内地鶏の中華そばが2000円もするのだそうだ。この店の店主は妥協を許さない漢らしく、混ぜ物なしの本物を提供したいという一心から比内地鶏をふんだんに使用した結果、2000円になったのであろう。まぁ、2000円が出せない訳ではないが、サラリーマンの昼食が2000円って、金持ちマダムじゃないんだから。
という訳で後者の店へ向かうのだが、この店もちょっと困ったことがあった。
電話がないので営業しているかが判らないし、SNS等による情報発信もしてないので、無駄足になる可能性があるのだ。前者の店でリカバリーするつもりは時間的にも不可能なので、年始からギャンブルよろしく、一縷の望みをかけている訳だ。

25分後。
遠くにファミマとマルハンが見えてきた。その近くに店があるらしい。新春初のギャンブルは勝ったのか!おっ、やってるじゃん!心の中でガッツポーズ。店の外観を撮影して早速、店内へ。

昼時の店内は客でごった返している。ただ、相席という形で座ることが出来たのはラッキーだった。ただ、厨房観察は難しい。

席に備え付けのメニューを見てみる。
通常の支那そばが800円。チャーシュー麺でも1000円とリーズナブル。

『パパ、ミニカレーも付けちゃうぞ!』

オーダーは口頭。醤油チャーシュー麺、ミニカレーライスをオーダーした。

店内はテーブル席ばかりの構成。二人席、四人席、六人席等があり、私が相席で座っているのは六人席の末席。前述した通り、店内は非常に混んでおり、人気の程が窺えた。

厨房観察は難しいので店内に目をやると、蒸気機関車の写真や絵が飾られている。この話は後から知ったのだが、この店は2003年に世田谷で産声をあげた店なのだが、蒸気機関車好きが高じて大井川鉄道の駅構内に2005年に移転したらしい。その後、2007年に一度閉店したが、約17年ぶりに復活したのが今の店らしい。う~ん、ラーメン屋に歴史ありなのである。

そうこうする内に先ずはミニカレーライスがやってきた。そして数分でラーメンも到着。
カレーライスは後回しにして、先ずはスープからすすってみた。

ベースのスープは豚ガラを軸にした印象の清湯スープ。鶏ガラっぽい印象はなく、牛脂にも似た香りがするスープである。まぁ、今回はチャーシュー麺なので、チャーシューから香りが移っている可能性も否めないが。表層のオイルも豚由来の香りがする。醤油ダレの効かせ方は穏やかでホッとする。

麺は中細ストレート麺。かん水の量、加水率共に標準的な印象を受けた。大橋製麺謹製らしい。関東に(ゆかり)のある店だし、宅配便でも送れる時代だし。家系ラーメン店でも多く見られる製麺所だ。茹で加減は良好。湯切りは未確認。

具はチャーシュー、メンマ、白髪ネギ、のり、ネギ。いつもの味玉はメニューにない。チャーシューは豚肩ロース使用の茹で豚。積極的な味付けは施されていない。メンマは細い物を使用している。

麺をあらかた食べ終えたところでミニカレーライスに移行する。こういう店のカレーって「ボンな味(レトルトっぽい味)」のカレーが多いのだが、酸味と辛味を伴った複雑な味のカレールーで驚いた。甘みと酸味のバランス感と、アフターにピリっとした刺激を伴う。そこにラーメンスープで追いかけるとまた違った味わいとなった。

以前からこのサイトでは何度も書いているが、「ラーメンは安価で腹一杯になるもの」であると個人的には思っている。まぁ、妥協を許さない高額なラーメンを否定はしないけど、二度目があるかと考えたら難しいだろう。都内ならまだしも島田市を含む静岡県中部という商圏ではラーメン屋に赴く客の母数が少なすぎて、その母数から二度目に来店するパーセンテージってどの程度残るのだろう。そういう風に考えた時、自分の想いを値段に転嫁することにどんな結末が待っているのか、と思ってしまうのである。

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