店は怪しいが味は確か!
ひごっこ おおいしや
【閉店】肥後っ子 大石家

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間12:00~15:00(月・金)
12:00~23:00(土~祝)
18:00~22:00(月・金)
定休日火曜・水曜・木曜
席数カウンター7
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚34'03.1''
E139゚23'37.9''
地図を見る
最寄駅淵野辺駅(JR横浜線)
矢部駅(JR横浜線)
取材日2002/08/25その他の情報...

メニュー

普通
600円
大盛
800円

最近の私は静岡勤務と言うのもあり、夜は早寝である。すっかり早起きも慣れたが少し困った事もある。夜、ネットを見る時間が少ないのだ。
ラーメン情報を探って色々な掲示板を物色したり、他の方のラーメンサイトを見たりして情報収集に余念がなかった頃に比べると、「今日はどこへ取材に行こうか?」と悩む時もしばしばある。
私のラーメンネタはネットを除くとラーメン本かテレビしかない。前に紹介した「ラーメン大図鑑」は全国がターゲットなので、東京・神奈川・静岡にあたる機会は少ない。この前は北海道。その次は福岡あたりを紹介していたし・・・。行けないよ!そんなトコ!
そんな訳で、今回はラーメン本を頼りにしてみることとした。石神大先生の本である。石神本も基本的には何でもアリなので、私のような偏ったラーメン好きにはちょっと困る。とんこつ専門のラーメン本ってないかなぁ?』と考えることもしばしば。石神ラーメン本もそろそろネタ切れ状態である。
そんな中から今回は「肥後っ子 大石家」と言う熊本ラーメンの店を取材することとなった。何故か?最近のラーメン店は「昼の部」「夜の部」があるラーメン店が多い中、この店は土日祝は昼から夜中まで営業しているからだ。日曜日のラーメン取材は昼前から動き出す場合が多く、現着する昼3時頃に営業していないと困るのだ。早速神奈川に向けて車を走らせた。
新車のナビはショボい物なので、住所を頼りに周辺までは行きつく事が出来た。しかし、詳細な場所は判らないため本に載っている地図とナビの画面を照らし合わせてから「あたり」をつけてから車を走らせた。その店は一方通行の狭い道すがらにあった。本にも載っているのだが、主人の顔と思しき似顔絵が店の壁に書いてあるので、近所に行けば通り過ぎることはまずない。駐車場はあると書いてあるがお世辞にも停められるようなスペースではないので、近くのコインパーキングに入庫後、徒歩で現地へ向った。
店に着くと入り口が判り辛い。怪しげなその店は入店するのに少しの勇気が必要だ。ちなみに入り口は店主の顔の向って左の引き戸を開ける。
店内はカウンター席のみの非常に狭い店だ。先客と思しき女性が一名、ラーメンを食していた。カウンターに座った私はメニューを探すが店内にはメニューはない。
「普通600円か大盛り800円しかないよ」と店主が言ってきた。オーダーは口頭。普通のラーメンをオーダーした。
Tシャツ姿に長髪・ヒゲ面の店主は、ラーメン屋のオヤジと言うよりはサーフショップのオーナーと言った風貌。気さくに話し掛けてくる。ネタはラジオから聞こえてくるものに対することだ。
「今日は向こうでお祭りがあるんだ・・」
「すいません。私は遠方から来ているので・・・」
私が取材中、店の人と会話をしたのは多分、初めてではないだろうか?
お冷が出ていない事に気付いたが、多分セルフなのだと思った私はお冷を探して店内を見回した。冷水機はあるのだが、コップがない。唯一隣りでラーメンを食している女性を見ると、ラーメン丼の傍らに紙コップが置いてあった。そうか、紙コップでお冷を飲むのか!もう一度冷水機の方を見ると、冷水機の上に長い箱があり、その中に紙コップが沢山入っていた。それをひとつ取り出してお冷を注いだ。お冷を紙コップで出す店は初めてだ。
そんな事をしているとラーメンがやって来た。先ず目に付くのがとろけるスライスチーズ。吉田家の○外チーズラーメンを思い出した。早速スープをすすった。
マー油の浮かぶとんこつスープは濃厚なイメージを醸し出す。しかし実際に飲んでみると意外とアッサリしているのに驚いた。トッピングのチーズがスープに溶け出すことにより、動物性脂肪分独特のコクをスープに与え、マー油のニンニク臭さを和らげ、なんともまろやかな風味に変化していくのには実際驚いた。
麺は中太麺。無かん水麺を思わせる白いそれは、茹で加減が少し硬めに仕上げてあるのだが、ちょうどアルデンテな状態で、茹であがってる回りと茹で上がる途中の2層のコントラストが美しい。かん水にほとんど頼らなくてもコシがあり、シコシコとした食感が気持ち良い。ちなみに自家製麺である。
具はチャーシュー、きくらげ、味つけ玉子、のり、ニンニクチップ、スライスチーズ、ねぎ。チャーシューは豚モモ肉使用の茹で豚。味玉はハードボイルドタイプのものが半身付いている。具のラインナップだけを見ても600円は安いと感じた。
ラーメンを食べ終える頃、店主は厨房の中にある製麺機で麺を作っていた。
「お勘定お願いします」の言葉に「ゴメン、お釣りそこから勝手に持ってって!」との事だった。600円のラーメンなので千円札を置いて、100円玉のいっぱい入っている容器から400円を取り出した。これまでの取材の中で勘定の精算まで自分でやったのは先にも後にもコレが最後であろう。そんな面白い取材であった。

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