わんぱくメニューが勢揃い
あまとら
甘寅

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SHOP DATA
住  所静岡県静岡市清水区銀座9-8
電話番号054-366-1749
営業時間11:00~16:00(月~火・木~日)
定休日水曜
席数カウンター3 テーブル16
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚00'55.6''
E138゚29'21.9''
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最寄駅新清水駅(静岡鉄道)
清水駅(JR東海道本線)
取材日2024/08/23その他の情報...

メニュー

ラーメン焼肉セット ライス付
900円
ラーメン
450円
チャーシューメン
650円
野菜ラーメン
650円
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今日は金曜日。
いつものように朝6時に起床すると、スマホにインストールしてあるコンシェルジュ的なアプリが話し始めた。

「〇〇さんが利用している、東海道本線は運行を見合わせています」

台風が近づいているとはいえ、それは来週の話だし、曇り空ではあるが雨が凄い降っている訳でもない。
時計代わりにしている朝の情報番組を見てみると、静岡市の清水区辺りで昨夜未明から大雨が降ったらしく、警戒水位を超えたらしい。
JR東海のX(旧twitter)を見てみると、本当に運転を見合わせている。新幹線は動いているが、それでも雨の影響で遅れが出ているようだ。
身支度を終え、出掛けたところで電車が止まっているのでは意味がない。
勤務先にはとりあえず半休する旨を伝え、運転再開の報を待つことにした。

2時間後。
X(旧twitter)の情報が更新され、10時30分に運行が再開するという情報が上がった。
午後一番に勤務先に入りたいと考えた私は10時過ぎに自宅を出発した。

三島駅に到着し、JR線のホームに向かうと丁度、10時29分発、8分遅れの静岡行きの電車がやってくるという。ラッキー!
電車は遅れの情報より少しだけ遅れて到着。その電車に乗車した。
このタイミングで取材したい店があった。場所は清水駅周辺。昼の営業しかしていない店なので、1時間しかないお昼休みのタイミングでは静岡市内から取材するのは不可能な店で、このタイミングが取材できるチャンスであると半休を決めた時から考えていた。

50分後。
予定通りには行かないまでも何とか清水駅に到着した。時計は11時50分を指している。13時までには勤務先に入りたいので時間がギリギリである。今のJRは不確定要素が多過ぎてこれ以上は利用できない。この後は勤務先には静岡鉄道で向かった方が良いだろう。

目的の店は清水駅から直ぐの線路沿いに店がある。何なら駅のホームからも建物の裏手が見えるくらいと言えば、その近さが判るであろう。この店、夜はホルモン焼きを提供する店なのだが、昼だけに限り、結構本格的な家系ラーメンを提供しているのだ。
食べログでラーメンの写真を見る限り、資本系ではなく、オールドスタイルのようなスープに俄然、食べたい気持ちが沸いていたのだった。

線路沿いの路地を進んでいく。この辺りも少し変わった様子もあるが、まぁ見慣れた光景だ。前述したホルモン焼き屋の店舗が見えてきた。店前の柱にはラーメン屋としてオープンした時のフライヤーも貼られており、店は合っているのだが、営業している風はない。
店舗らしき入口に向かう階段と地下に向かう階段があるのだが、地下の扉が開いている。一瞬、『店舗は地下なのか?』とも考えたが、中は厨房や倉庫といった感じで店舗という見た目ではない。
上の店から男性が出てきて目が合った。それと同時に店の入口に貼られた紙が目にとまった。

「すみません。昨日の雨で地下が浸水しまして」

男性が申し訳なさそうに言う。まぁ、自然災害だから仕方ない。

「大変でしたね。頑張ってください」と言い残し、その場を離れる事とした。ちゃんとリカバリー先を考えているので、そちらに向かうことにした。

10分後。
リカバリー先の店に到着した。その店を「甘寅」といった。
この店も閉店時間が18時ということで、勤務先からでは夕飯目当てでの取材が出来ない店で、宿題店となっていた店だ。
昭和時代の飲食店の店前では当たり前だったショーケースに並ぶ食品サンプルも時代を感じる。外観を撮影して早速、店内へ。

外観もそうだが店内も一見して昭和の喫茶店風。っていうか元々、昭和の喫茶店なのだろう。
殆どをテーブル席が占めているが、3席だけカウンター席があったので陣取った。
席に備え付けのメニューを見てみる。でも、既に頼むメニューは決まっている。この店、ラーメンとセットの商品があるのだが、そのセット商品というのが普通に一人前の焼き肉定食かハンバーグ定食といった感じなのだ。
喫茶店のメニューで良く見る、ランチ時の焼き肉定食。焼き肉、サラダ、ライス、スープ。セットドリンクも選べたりするアレだ。そのスープの部分が一人前のラーメンと考えてくれれば判り易いであろう。
店主と思しき男性がお冷とおしぼりを持ってきてくれたタイミングでオーダーを通す。オーダーは口頭。ラーメン焼肉セットライス付をオーダーした。

お昼時の店内は先客が1名のみ。後客が2組3名。焼ソバ大盛りや単品のラーメンなどを頼んでいた。この店、先のラーメン焼肉セットの他、ラーメンハンバーグセットもあるのだが、焼肉に比べてハンバーグは調理時間がかかる。正直、時間に余裕のない私は断腸の思いで焼肉を選択したのだった。
このラーメンセットの他、「お好みセット」と呼ばれるセットメニューもあり、マカロニグラタン、ハンバーグ、焼ソバ、オムライスなどを組み合わせたセットメニューもあり、わんぱくにも程がある。それらが1000円以内で食べれるというのだから驚きだ。また、ラーメン単品は450円と安く、チャーシューメンや野菜ラーメンなど、どんなに高くても650円という価格に抑えられているのは今どきありがたい。

厨房観察。
厨房は店の奥にあるのだが、若干の観察が出来た。スープはオーダー毎に雪平鍋で加温する小鍋系。麺茹では大鍋に湯を沸かして行っているようだ。冷蔵保存された麺を投入。茹で時間は目測で1分程度。麺上げは平ざるを使用したもの。この調理と並行して焼肉を焼いている。

そしてラーメンがやってきた。いやぁ、凄いボリューム。食べ盛りの若者に丁度良い量であるが、アラ還のオジサンには無謀な量に思えたが、この画像が押さえたかったので後悔はない。先ずはスープからすすってみた。

ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象ながら、そこまで動物系の出汁感は感じない。味付けは塩味のようで化学の力なのか、グルタミン酸系の旨味成分を強く感じる。醤油味ならば、アミノ酸系の旨味も感じられ、もっと複雑な旨味を感じるのであろうが、塩味となると複雑さがなく、ある旨味成分だけが突出して感じるようになる。

麺は細ストレート麺。かん水の量は若干少なめ、加水率は標準的な印象を受けた。番手の高さとストレート形状でスルスルと胃に納まっていく様は、飲み物であるかのように感じる。コシは期待していないがダレた印象もなくて良き。

具はチャーシュー、ナルト、のり、ネギ。チャーシューは豚肩ロース使用の茹で豚。積極的な味付けは施されていない。食べログの画像を見るとメンマが入っているのだが、私のラーメンにはメンマは入っていない…入れ忘れであろうか。

ラーメンを粗方、食べ終えたところで焼肉に移行する。焼肉自体の味付けは所謂、焼き肉のタレで味付けがされており、甘みが少し立っている。一緒に炒められたもやしもシャキシャキとした食感が残っている。肉、野菜、ライスの無限ループに入り、その間にラーメンスープをすする。意外と食べ切れそうな雰囲気になってきたが、最終的には腹パンだ。

後客は近所の老人のようで、焼ソバやラーメンを食べていたが、近所にあって「昼飯作るの面倒くさい」と思ったらフラッと寄れて、安価でお腹が満たせる感じが良き。
昭和感タップリの店内でゆったりと過ごすのもまた一興である。

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