うまくいかない日
とりそば おおたに
【閉店】鶏SOBA 大谷

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:30~15:00(月~土)
18:00~4:00(月~土)
定休日日曜
席数カウンター10 テーブル4
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  34゚58'11.5''
E138゚23'08.0''
地図を見る
最寄駅新静岡駅(静岡鉄道)
静岡駅(JR東海道本線)
静岡駅(JR東海道新幹線)
取材日2024/08/09その他の情報...

メニュー

鶏魚介つけ麺(並)+煮卵
1150円
鶏SOBA醤油
850円
鶏SOBA醤油 煮卵
1000円
鶏SOBA醤油 チャーシュー
1250円
more...

文頭から話は逸れるが、長い人生において、上手くいかない日ってありますよね。
こういう書き出しを長い取材歴の中で何度か書いた事がありますが今回はある意味、災害級です。

話を戻して今日は金曜日。
華金だし給料日なので朝から取材先の事を考えていた。
明日土曜日に母親から用事を言いつけられている関係で、取材を今日済まそうと考えていた。

『この店、家系ラーメンを出すんだようなぁ』

静岡市内にある、とある飲み屋。お酒を飲みながら食事の出来る、洋風な居酒屋といった感じの店でナポリタンがウリらしいのだが、何故か家系ラーメンを出しているという。
しかも、資本系のような出来合いのスープではなく、かなり本格的な見た目をしている。
ただ、オープンが19時からなので、そんなに静岡に留まっている訳にもいかない。
色々と候補を挙げていたがナカナカ決めかねていた。

その日の夕刻。
顧客から連絡があった。毎月、実行している処理から出力されるデータがいつもと違うという内容だった。その原因を調査するも、判らないまま時が過ぎる。そもそも、この処理自体を顧客が何度も失敗している。パラメータの指定を誤ったり、昨年のファイルを読み込ませたりと、システムが正常であってもオペレーションがおかしければシステムは正常には作動しないのだ。
結果、19時近くになっても原因が判らなかったので、症状とこちらの分析結果を開発元にメールして勤務先を退社した。

期せずして19時近くの退社になった関係で、私の頭には前述の家系ラーメンを出す店が思い浮かんだ。場所はラヲタ諸氏には有名な「きじ亭」が入っているイマココという長屋街にある。小雨が降り始めているが折り畳み傘を指して現地に向かった。

10分後。
現地に到着した。同じような洋風居酒屋が軒を連ねているので慎重に屋号を見ながら入店する。
厨房に面したカウンター席の店。カウンターに陣取ると、メニューを見てみる。この店のウリのナポリタンを先頭に、各種フードメニューとドリンクメニューが書かれているが、ラーメンのラの字もない。まぁ、着席しちゃったので数品の料理とハイボールをオーダーした。

店主が目の前にいるので聞いてミタ。

「あの、ラーメンがあるって読んできたのですが…」

店主「あー、今の時期、ラーメンやってないんですよ~」

あぁ、やっちまった。まぁ、取り合えず数品頼んだだけなので、これが食べ終わったら近くでリカバリーするしかないか。

店内にはテレビが設置されており、時節柄、オリンピックの試合が映し出されている。
スポーツクライミングの決勝らしく、日本人選手が銀メダルを決めた瞬間を見ている時だった。
突然、テレビの映像に「緊急地震速報」の画面と共に警告音が店内に響き渡る。見てみると相模湾沖で発生しているらしい。先日、宮崎県沖で発生した地震の影響で、南海トラフとの関連性が考えられるとして、警戒と準備をするように気象庁から発表があったばかりだ。
そして、私は思った。

『あぁ、東海道線、止まってるんだろうなぁ』

静岡市は震度の表示がないが、東部で震度3くらいの揺れ。自宅は問題ないと思うが東海道線は東京まで続いているので神奈川で起きた影響は避けられない。
ジタバタしても仕方ないので、先ずはオーダーした料理を平らげて、取材に行かないと。

料理が食べ終わったので店を後にする。JR東海のHPでは、在来線は遅れが出ているが運行しているようだ。逆に新幹線の上りは静岡から先の運行が止まっているという。
電車は遅延発生当初が一番混雑し、その内終息することから、急いで駅に行く必要性は感じていない。
そう考えれば取材をして帰りたいのだが、もうどこでも構わない。
駅までの道すがらで寄れるラーメン店はいくつかあり、その一軒に向かうことにした。

10分後。
現地に到着した。その店を「鶏SOBA 大谷」といった。
昨年の夏にオープンした店だが、この店に行かなかった理由がある。アルコール類が異様に高いのだ。ハイボールが700円って考えられない。700円は生中の値段である。
しかし、今はハイボールも飲み終わっているので逆に好都合なのだ。
ちなみにこの「大谷」って店名はあの大谷にあやかって付けたのか?その疑問はこの後、解決する。外観を撮影して早速、店内へ。

店内に入ると左手直ぐに券売機が見えた。タッチパネル式の券売機は画面の撮影が面倒でいけない。大別するとラーメンとつけ麺の2枚看板。ラーメンは醤油、塩、鶏白湯、味噌と一通りが揃っている。また、つけ麺は魚介系、辛い系の種類があるようだ。早めに食べ終わりたいので気分はつけ麺か。オーダーは食券制。鶏魚介つけ麺の並盛、煮卵をオーダーした。
空いているカウンター席に陣取り、店員に食券を渡す。

「少しお時間がかかりますがよろしいでしょうか」

そう言われてもかかるものは仕方ないので了承した。

店内は以前の店とレイアウトが変わらない。厨房に面したストレートのカウンター席と1組のテーブル席の構成。夜8時過ぎの店内に先客の姿はない。

店員は男性と女性の計2名で切り盛りする。男性の方が店主に見えるが、女店員が調理をしている。その背中には「STAFF」と書かれている。また、男性の方はエンジェルスのユニフォームを模した服を着ているので、やはりあの大谷にあやかって付けた屋号なのだろう。
店内にはそのユニフォームを模した服が飾られているが、今はドジャーズに移籍したんだよね?(興味ないから記憶曖昧)

厨房観察。
麺茹では深ざるを使用したもの。茹で加減はキッチンタイマー管理。茹で時間は見えなかったが5分程度は茹でているように思えた。つけ汁に関しては調理台が見えないので詳細は判らない。

そして、つけ麺がやってきた。先ずは麺から食してみた。

麺はやや平打ち形状の太麺。かん水の量は標準的。加水率は高めの印象を受けた。冷却がやや甘くて温い。まぁ、キンキンに冷えた麺も良いけど、あまりにキンキンだとつけ汁の温度も下がり易いので程度もんか。製麺所は不明。そして、つけ汁へ移行する。

つけ汁のベースは鶏白湯であろうか。表層のオイルが鶏油っぽい風味で、所謂またおま系のそれとは一線を画す風味を持っている。醤油の塩味、若干の甘みを感じるが、酸味は感じられない。濃厚な味わいで違和感を感じつつも美味いつけ汁だ。

具は麺の器にチャーシュー2種、メンマ、レモンスライス、のり、ネギ。そして別注の煮卵。つけ汁の器にネギ。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚肩ロース使用の低温調理チャーシュー。どちらも冷めているのでつけ汁に入れて加温する。煮卵は黄身が溶け出さない程度の茹で加減。味付けは穏やか。業務用っぽい。レモンスライスはどこで使用するのか全く判らず、そのまま残した。

食中。大雨が降りだしていた。
この大雨の中、心許ない折り畳み傘だけで駅まで移動するのかと思うとげんなりした。
案の定、下半身はびっしょりと濡れて、ドン・キホーテ近くで暫く雨宿り。とは言っても状況が好転することはないし、電車のことも気になるので、駅に向かう。とにかく地下街に入ってしまえば雨の心配はなくなる。
地下街に着くころには下半身はおろか、背中もびっしょりで、濡れてないのは頭と顔くらいなものか。

駅のコンコースに到着し、改札を潜ると新幹線が動いていることに気付く。
駅員に「新幹線は動いているのか?」と問うと、「遅れてますが動いています。この19時56分が今、ホームにいますよ」と言われ、特急券を買ってホームにダッシュ!
こだま746号は通常、静岡駅を19時56分に出発し、三島駅には20時27分に到着する。現在、21時14分なので1時間15分程度の遅れなのだろう。
しかし、いつまで経っても発車しない。何故だ?
実は新幹線は遅れの出ているひかりやのぞみの通過タイミングを計っているようだ。
まぁ、座れたし、在来線で帰っても1時間程度はかかるし、動き出せば後は早い。

10分程度で静岡駅を出発し、富士駅を通過。三島には15分後には到着する…予定だったのだが…

三島駅まで後数㎞という線路上で列車は停車。三島駅から先の列車がつまっているらしい。しかも、カーブの途中らしくて右に数度傾いた状態で停車している。貴重な体験だ。

結局、三島に着いたのは1時間12分後の22時26分。在来線で帰ってもあまり変わらなかった…
ちなみに遅延で到着が2時間以上遅れた場合、特急券の払い戻しが行われる。乗車時間を加味すれば、私の中での遅れは30分程度という感覚なのだが、こだま746号の三島駅到着は前述した通り、20時27分なので、2時間遅れルールが適用されて、払い戻しが出来た。

ホント、人生って上手くいかないものだ。

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