| 創業40年を超えるニッチなお店 |
【閉店】ラーメン やきとり 天香

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | ||||
| 電話番号 | ||||
| 営業時間 | 11:30~14:00(火~日) 17:00~20:00(火~日) | |||
| 定休日 | 月曜 | |||
| 席数 | カウンター8 座敷8 | |||
| 駐車場 | なし | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚06'08.7'' E138゚58'08.8'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | 函南駅(JR東海道本線) | |||
| 取材日 | 2023/02/23 | その他の情報... | ||
メニュー
- ワンタンメン
- 700円
- ラーメン
- 600円
- 天香ラーメン
- 600円
- 大盛ラーメン
- 700円
今日は木曜日。
天皇誕生日の祝日である。
夕刻5時過ぎに自宅を出発した私は、函南駅近くにある店の取材に出かけた。
閉店時間が8時までということで、6時過ぎには到着したいと考えての出発であった。
話は逸れて昨日のこと。
この店の取材を行うために店に電話をかけた。
Googleマップに営業時間の記載はなく、食べログには開店時間しか掲載がない。
ただ、Googleマップには夜営業をしている店舗画像があったので、夜営業はしていると思われる。後は何時までやっているかが問題だ。
「大体20時ころまでですね」
電話に出られた女性からの回答だった。
いつものように18時発のホームライナーで沼津まで行き、在来線に乗り換えて店に着くのが19時15分頃なのでゆっくり飲食する時間がない。
そう考えた私はその日の取材を諦めたのであった。
話を戻そう。
ラーメン食べるだけなら45分もあれば充分な時間があると考えると思うのだがちょっと違う。この店、何故か焼き鳥もあるのだ。
こういう店は焼き鳥で一杯やった後に〆でラーメンというのが正しい所作だと思う。
なので最低でも1時間半は時間が欲しいところだ。
自宅を出発して30分後。
函南駅に到着した。
車では何度か来たことがある函南駅だが、函南駅で下車した過去はない。何故かと言えば、函南駅に用がないからである。
駅前にはお迎え待ちの車やタクシー、バスも停まっている。バス停の時刻表を覗いてみると大場駅行きのバスが通っているらしい。
おぉ、帰りは大場駅行きのバスに乗って、大場駅周辺のビア・バーで一杯っていうのも乙かもしれない。
そんな事を考えながら店に向って歩き出した。
店までの道のりは700mほど。夕暮れが近く、
遠くには街の灯りが見える。店前の道のりは下り坂なので大した事はないが、帰り道は登り坂になるのか。そう考えた時、先ほど思った「後で大場駅周辺で一杯やる」という考えが現実味を帯びてきた。
後はバスの最終時間が問題になる訳だが…
10分後。
店の近所に到着した。
市街地に住んでいる私は夜であっても周りが明るい場所に住んでいるので、この街灯も疎らな通りにポツンと灯りが灯っていると何だか安心する。というか、ここまで来て店がやってなかったらどうしようかとも考えたが杞憂だったようだ。
その店の名を「天香」といった。看板に「ラーメン やきとり」と書かれている。外観を撮影して早速、店内へ。
店内は厨房に面したカウンター席と座敷席の構成。男性の先客が一名いたが、私の入店と入れ違うように退店していった。適当なカウンター席に陣取った。
メニューはカウンター席の背に位置する。先ずは飲んじゃいますか。ちなみにいつものハイボールはない。ビールか日本酒である。オーダーは口頭。ビール、やきとり、餃子をオーダーした。ちなみにやきとりはシロ、カワ、つくねとし、全てタレ焼きでお願いした。
店内は年季が入っているものの奇麗に清掃されていて気持ちが良い。古い店って関係ない物が置かれていたりと雑然とした場合があるが、そういう老舗感を感じさせない。
女将が一人で切り盛りする厨房の奥にはグラスや焼酎の入った棚があり、常連さんの物と思しき焼酎の瓶が多く置かれているあたりは、飲食店が殆どないこの界隈の住民からは居酒屋としても利用されているのを雄弁に語っていた。
先ずはビールがやってきた。ちなみに生ビールしかないと言われたので久しぶりの生ビールである。お疲れチャン>俺。まぁ、仕事帰りじゃないので別に疲れてないけど何か?
久々に生ビールも良いねぇ。そしてお通しも付いてきた。ほうれん草のお浸しと釜揚げしらす。家の母親もこの組み合わせを良く作るのだが定番なのだろうか。醤油をかけていただく。
そうこうする内に焼き鳥がやってきた。私はレバー、砂肝、タンなどの焼き鳥はあまり好みではないのでシロ、カワ、つくねの3種を2本づつお願いした。焼き鳥とビール、最高かよ!普段、あまり焼き鳥を食べることはないので久しぶり。焼き鳥よりもから揚げにいっちゃうんだよねぇ。
そして遅れて餃子もやってきた。今回はタレがセットされた状態で供されたので、そのタレでいただくことに。結構ニンニクが盛大に効いている印象で、肉と野菜が半々といった餡。適度な焦げ目も良き。ビールがススム君である。
調理を終えた女将が私に話しかけて来た。
「コチラには何か用事があって来たのですか?」
普段は店の人とは話をしないけど、客は私しかいないし。
「えーっと、この店に用事があって来ました。ネットで知って来てみたいなぁと思いまして」
正直に答えた。そして昨日、電話にて閉店時間を聞いた旨も話した。
女将曰く、昨晩は結構お客が多かったのでこんな風に話も出来なかったといった。
それからお店の事を色々と教えて頂いた。
この店は女将のご主人が脱サラして始めた店なのだそうだ。当時の女将は「盆暮れ正月は店を休みにするなら」という条件でお店を手伝うことにしたそうだ。43年前の話だという。
その後、ご主人が亡くなられた後は女将が一人で切り盛りして現在に至る。お一人で始めて30年は経つということだった。
お客さんには所謂、町の消防団の客もご贔屓に使ってくれているらしい。三島ではあまり消防団って聞かないけど、函南町は消防団があるのは実兄が入団していた時期があったので知っていた。小さな町の夜のパトロールは消防団が担っているのだ。
私も個人的な話を結構したように思う。この女将、サバサバした物言いではあるが非常に接客が良く、お話上手。
前述の消防団が「辞めてもらっては困る!」といっているのも納得だ。
話が楽し過ぎて長居をしてしまった。そろそろ取材モードに入る。
オーダーは口頭。ワンタンメンをオーダーした。すると…
「ニンニクとか嫌いじゃなければ入れますよ」
丁重にお断りした。
実は普通のラーメンと店の名を冠した天香ラーメンの値段が一緒なのだが何が違うのだろう?と思っていたのだが、天香ラーメンにはニンニクが入っているらしい。ニンニクは嫌いじゃないけど、元味が判らなくなるので入れないことにしている。
厨房観察。
目の前に厨房があるにも関わらず、手元は殆ど見る事が出来ない。麺茹で用のお湯は中華なべに水を張ってから加熱しているのが判る。スープは小鍋で加温しているようだ。ワンタンを先に茹でた後、麺を茹でている。結構細い縮れ麺だ。茹で時間は短い。
そしてラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象ながら動物系の出汁感はあまり強くない清湯スープ。醤油ダレは穏やかに効かせてある。何だか懐かしい感じのするスープである。
麺は極細縮れ麺。かん水の量、加水率共に標準的な印象を受けた。早茹でなだけあって細麺にも関わらずコシが残っているが寿命は短い。強い縮れがスープを拾ってくる。
具はチャーシュー、ワンタン、メンマ、ネギ。チャーシューは豚もも肉使用の煮豚。少しだけ脂身が付いているのが良い。味付けは穏やか。ワンタンは通常のワンタンよりも肉が多く生姜が効いている。包み方が独特で二つ折りといった形状だ。
帰りがけ、女将に大場方面に行く旨を伝えると店から少し降りた場所にバス停があると教えてくれた。
バス停の時刻表を確認すると既に最終のバスがいった後だった…
函南駅までの道のりは登り坂…
話に夢中になった男の末路である。
天皇誕生日の祝日である。
夕刻5時過ぎに自宅を出発した私は、函南駅近くにある店の取材に出かけた。
閉店時間が8時までということで、6時過ぎには到着したいと考えての出発であった。
話は逸れて昨日のこと。
この店の取材を行うために店に電話をかけた。
Googleマップに営業時間の記載はなく、食べログには開店時間しか掲載がない。
ただ、Googleマップには夜営業をしている店舗画像があったので、夜営業はしていると思われる。後は何時までやっているかが問題だ。
「大体20時ころまでですね」
電話に出られた女性からの回答だった。
いつものように18時発のホームライナーで沼津まで行き、在来線に乗り換えて店に着くのが19時15分頃なのでゆっくり飲食する時間がない。
そう考えた私はその日の取材を諦めたのであった。
話を戻そう。
ラーメン食べるだけなら45分もあれば充分な時間があると考えると思うのだがちょっと違う。この店、何故か焼き鳥もあるのだ。
こういう店は焼き鳥で一杯やった後に〆でラーメンというのが正しい所作だと思う。
なので最低でも1時間半は時間が欲しいところだ。
自宅を出発して30分後。
函南駅に到着した。車では何度か来たことがある函南駅だが、函南駅で下車した過去はない。何故かと言えば、函南駅に用がないからである。
駅前にはお迎え待ちの車やタクシー、バスも停まっている。バス停の時刻表を覗いてみると大場駅行きのバスが通っているらしい。
おぉ、帰りは大場駅行きのバスに乗って、大場駅周辺のビア・バーで一杯っていうのも乙かもしれない。
そんな事を考えながら店に向って歩き出した。
店までの道のりは700mほど。夕暮れが近く、
遠くには街の灯りが見える。店前の道のりは下り坂なので大した事はないが、帰り道は登り坂になるのか。そう考えた時、先ほど思った「後で大場駅周辺で一杯やる」という考えが現実味を帯びてきた。後はバスの最終時間が問題になる訳だが…
10分後。
店の近所に到着した。
市街地に住んでいる私は夜であっても周りが明るい場所に住んでいるので、この街灯も疎らな通りにポツンと灯りが灯っていると何だか安心する。というか、ここまで来て店がやってなかったらどうしようかとも考えたが杞憂だったようだ。
その店の名を「天香」といった。看板に「ラーメン やきとり」と書かれている。外観を撮影して早速、店内へ。
店内は厨房に面したカウンター席と座敷席の構成。男性の先客が一名いたが、私の入店と入れ違うように退店していった。適当なカウンター席に陣取った。
メニューはカウンター席の背に位置する。先ずは飲んじゃいますか。ちなみにいつものハイボールはない。ビールか日本酒である。オーダーは口頭。ビール、やきとり、餃子をオーダーした。ちなみにやきとりはシロ、カワ、つくねとし、全てタレ焼きでお願いした。
店内は年季が入っているものの奇麗に清掃されていて気持ちが良い。古い店って関係ない物が置かれていたりと雑然とした場合があるが、そういう老舗感を感じさせない。
女将が一人で切り盛りする厨房の奥にはグラスや焼酎の入った棚があり、常連さんの物と思しき焼酎の瓶が多く置かれているあたりは、飲食店が殆どないこの界隈の住民からは居酒屋としても利用されているのを雄弁に語っていた。
先ずはビールがやってきた。ちなみに生ビールしかないと言われたので久しぶりの生ビールである。お疲れチャン>俺。まぁ、仕事帰りじゃないので別に疲れてないけど何か?
久々に生ビールも良いねぇ。そしてお通しも付いてきた。ほうれん草のお浸しと釜揚げしらす。家の母親もこの組み合わせを良く作るのだが定番なのだろうか。醤油をかけていただく。
そうこうする内に焼き鳥がやってきた。私はレバー、砂肝、タンなどの焼き鳥はあまり好みではないのでシロ、カワ、つくねの3種を2本づつお願いした。焼き鳥とビール、最高かよ!普段、あまり焼き鳥を食べることはないので久しぶり。焼き鳥よりもから揚げにいっちゃうんだよねぇ。
そして遅れて餃子もやってきた。今回はタレがセットされた状態で供されたので、そのタレでいただくことに。結構ニンニクが盛大に効いている印象で、肉と野菜が半々といった餡。適度な焦げ目も良き。ビールがススム君である。
調理を終えた女将が私に話しかけて来た。
「コチラには何か用事があって来たのですか?」
普段は店の人とは話をしないけど、客は私しかいないし。
「えーっと、この店に用事があって来ました。ネットで知って来てみたいなぁと思いまして」
正直に答えた。そして昨日、電話にて閉店時間を聞いた旨も話した。
女将曰く、昨晩は結構お客が多かったのでこんな風に話も出来なかったといった。
それからお店の事を色々と教えて頂いた。
この店は女将のご主人が脱サラして始めた店なのだそうだ。当時の女将は「盆暮れ正月は店を休みにするなら」という条件でお店を手伝うことにしたそうだ。43年前の話だという。
その後、ご主人が亡くなられた後は女将が一人で切り盛りして現在に至る。お一人で始めて30年は経つということだった。
お客さんには所謂、町の消防団の客もご贔屓に使ってくれているらしい。三島ではあまり消防団って聞かないけど、函南町は消防団があるのは実兄が入団していた時期があったので知っていた。小さな町の夜のパトロールは消防団が担っているのだ。
私も個人的な話を結構したように思う。この女将、サバサバした物言いではあるが非常に接客が良く、お話上手。
前述の消防団が「辞めてもらっては困る!」といっているのも納得だ。
話が楽し過ぎて長居をしてしまった。そろそろ取材モードに入る。
オーダーは口頭。ワンタンメンをオーダーした。すると…
「ニンニクとか嫌いじゃなければ入れますよ」
丁重にお断りした。
実は普通のラーメンと店の名を冠した天香ラーメンの値段が一緒なのだが何が違うのだろう?と思っていたのだが、天香ラーメンにはニンニクが入っているらしい。ニンニクは嫌いじゃないけど、元味が判らなくなるので入れないことにしている。
厨房観察。
目の前に厨房があるにも関わらず、手元は殆ど見る事が出来ない。麺茹で用のお湯は中華なべに水を張ってから加熱しているのが判る。スープは小鍋で加温しているようだ。ワンタンを先に茹でた後、麺を茹でている。結構細い縮れ麺だ。茹で時間は短い。
そしてラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象ながら動物系の出汁感はあまり強くない清湯スープ。醤油ダレは穏やかに効かせてある。何だか懐かしい感じのするスープである。
麺は極細縮れ麺。かん水の量、加水率共に標準的な印象を受けた。早茹でなだけあって細麺にも関わらずコシが残っているが寿命は短い。強い縮れがスープを拾ってくる。
具はチャーシュー、ワンタン、メンマ、ネギ。チャーシューは豚もも肉使用の煮豚。少しだけ脂身が付いているのが良い。味付けは穏やか。ワンタンは通常のワンタンよりも肉が多く生姜が効いている。包み方が独特で二つ折りといった形状だ。
帰りがけ、女将に大場方面に行く旨を伝えると店から少し降りた場所にバス停があると教えてくれた。
バス停の時刻表を確認すると既に最終のバスがいった後だった…
函南駅までの道のりは登り坂…話に夢中になった男の末路である。
