正常性バイアス
らーめん じょーかー
【閉店】ラーメン JOKER

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間7:00~17:00(土~日)
11:00~21:00(月~木)
定休日金曜
席数カウンター6 テーブル8 座敷12
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚06'57.3''
E138゚48'57.0''
地図を見る
最寄駅片浜駅(JR東海道本線)
取材日2022/06/11その他の情報...

メニュー

Standard(しょうゆ味)
780円
Standard(しお味)
780円
Jack
1000円
Queen
1100円
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今日は金曜日。
勤務先での仕事を終えた私は静岡駅を18時ちょうどに出発するホームライナー沼津に乗車していた。
今回、私が向かっているのは6月8日にオープンした新店のラーメン屋で、古くはひこ星というラーメン屋があった場所だ。
この店を初めて知ったのは掲示板からの情報でその後、ラーメン繋がりの知り合いの方や実弟からもオープンの話を聞いていた。
Googleマップで事前に調べたのだが最寄り駅の片浜駅からは徒歩で10分。
前述したホームライナーは片浜駅には止まらないので富士駅で下車後、各駅停車に乗り換えて片浜駅を目指す。
いつもは車でしか行かない場所だが、歩いて行くのもたまにはいい。

50分後。
片浜駅に到着したので電車を降りる。もう20年以上、通勤で静岡に通っているが片浜駅に降り立つのって初めてかもしれない。
改めて新店を目的地としてGoogleマップを設定するとおかしなことを言い始めた。

「ラーメンJOKERは今日は閉まっています」

『えっ、金曜日だよねぇ。花金だよねぇ。やってないとかあるの?ただ、オープンして3日目だし、ワンチャン営業している可能性もあるよなぁ』

既に電車から降りてしまっている私。正常性バイアスが働いているのが判る。ただ、私もバカではないのでGoogleマップの情報を改めて見てみるが電話番号の記載はないので行ってみるしかないか…。
とぼとぼと歩き出した。

10分後。
店先に到着するも店は営業している風はなく…完全に徒労と化した。
帰り道の足取りは重く、途中にあったパス亭からバスに乗って沼津駅まで行けないだろうかと考えて時刻表を見る。
まぁ、予想はしていたが19時過ぎに走っているバスがある訳もなく…
更なる絶望感の中、片浜駅まで歩くのであった。


話を戻して今日は土曜日。
私は前述の店に向って車を走らせていた。
あれから色々と調べた結果、土日は朝ラーが食べれるらしく、朝7時から営業しているらしい。まぁ、昨夜の私はと言えば、前述の徒労を労うかの如く、深夜2時過ぎまでバーで過ごした関係でそんな時間に起きれる訳もなく。
また、朝ラーなどという変化球ではなく、レギュラーメニューに近い物を紹介したいと考えているので昼時を狙って自宅を出発していた。

40分後。
店先に到着した。その店の名を「ラーメンJOKER」といった。たまたま店先に女店員が立っており駐車場の案内をしてくれた。店先の他、店裏や少し離れた場所にも駐車場が用意してある。まぁ、車で来るところですよね。この店は…
駐車場から店先に戻り、ウェイティングリストに名前を書き込む。私の前には数名がいるだけで直ぐに入れそうだ。

5分後。
先程の女店員がウェイティングリストを見て、私に声を掛けてきた。

「空席の関係で先に他のお客様を入れてもよろしいですか?」

特に問題はないので了承した。老夫婦と中学生くらいの孫であろうか。3名が入っていく。

5分後。
先程の女店員がウェイティングリストを見てまた、声をかけてきた。

「相席になってしまうのですがよろしいですか?」

特に問題はないので了承した。私の後の客にも同じことを言っているが「カウンター席が良い」と拒否。更にその後で待っていた若者が了承した結果、この若者との相席となった。
まぁ、感染症対策もされておりテーブル席にはアクリル製の衝立もあるので問題ない。
席に備え付けのメニューを見てみる。ラーメンは4種類でStandard、Jack、Queen、Kingと呼ばれる4種類。Standard以外はカレー味になったり、梅肉や青しそが入ったり、パイカと呼ばれるバラ先軟骨を煮込んだものがドーンと乗ったりと全然レギュラーメニューじゃないので避けた。また、サイドメニューも色々あってチャーハン、カレーライス、丼物などのご飯物の他、から揚げがある。しかも安価だ。

『大判鶏からあげとかは自殺行為だよなぁ。鶏皮あげはカロリー高そうだし』

オーダーは口頭。Standardのしょうゆ味、鶏からあげをオーダーした。
店内はアメリカのガレージをイメージしたような作り。カウンター席、テーブル席の他、座敷席もある。前述の先に通した老夫婦と孫は座敷席に座っている。
相席になっている若者もオーダーを通している。何となく見ていただけだがラーメンの他、サイドメニューも頼んでいるように見えた。
店の基本レイアウトは変わっていないがカウンター席の前には壁が設置されており、厨房を窺い知ることは出来ない。これならカウンター席に陣取る必要性もないし、テーブル席で良かった。

昼時の店内は満席で、先客はほぼラーメンが到着していない状態なので食べれるまで時間がかかりそうだ。

20分後。
前述の老夫婦と孫の所にオーダーした商品が届き始めた。ラーメン、チャーハン、鶏のからあげ等が運ばれてくる。私がこの老夫婦と孫に注目しているのは私の直前のお客であるため、この客の提供が終われば私のオーダーの調理が始まるからだ。
そんな老夫婦と孫の席を見ていると事件は起きた。

「鶏のからあげ、2つ目お待ちどう様でした」

先に見た鶏のからあげはどう見ても量が多かったがあれで1人前なのか。私はメニューを見直した。あの大きさは「大判鶏からあげ」を2人前も頼んだのか?メニューに映った鶏のからあげの写真を見直す。そこまで大きな感じには映っていない。大丈夫。きっと大丈夫だ…と正常性バイアスが発動する。
しかし、私の嫌な予感は的中率80%だということは私自身が一番、知っている。

その後。

「standardのしょうゆ、お待ちどう様でした」

ラーメンがやってきた。鶏白湯ということだが意外と醤油の色が濃い。
先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏白湯だとメニューには書かれていたが、粘度もなく意外とサラっとした印象。表層を覆うオイルが少しだけコッテリ感を演出している。鶏白湯感はやや弱い。
麺は中太の縮れ麺。かん水の量は多め、加水率は若干高めの印象を受けた。グルテン値の高そうなコシの強さも相まってシッカリとした縮れを形成する麺は密度感のある食感。
具はチャーシュー、半身の味玉、メンマ、ネギ。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚渦巻きチャーシュー。味付けは穏やか。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けはこちらも穏やか。今回は事前に半身が入っていることを察知できたので別注するのを止めた。
卓上には「味変」と書かれたボトルが置いてある。多分、オリーブオイルににんにく、黒胡椒、タイムを漬け込んだもののようだが劇的な味変はされない。

食中。
相席の若者のラーメンがやってきた。Standardのしお味。そして、半チャーハンもやってきた。サイドメニューもオーダーしているのは判っていたけど半チャーハンだったんだね。しかも結構量が多くて普通のチャーハンくらいの量がある。まぁ、若者なら食いきれるだろう。

そして…

「鶏のからあげ、お待ちどう様でした」

あぁ、やらかした!先程の老夫婦と孫がオーダーしたのと一緒じゃん。
運ばれてきた鶏のからあげを眺める私は視線を感じて目線を揚げると相席の若者と目が合った。あぁ、こいつ、『やっちまったなぁw』とか心の中で思ってるんだろうなぁ。まぁ、気を取り直して鶏のからあげに対峙する。
使われている部位は鶏胸肉でお察しの通り、パサパサした食感と繊維質な硬さ。衣自体はクリスピーでカリカリしているが、それは肉が柔らかいから成立する訳で、肉も衣も硬いんじゃ歯がガタガタ言い始めている50半ばのオッサンにはちょっとキツイ。しかも、唾液を奪われていく感じも半端ない。ラーメンスープが残っているので一度、スープに漬けてから食すと水分不足が緩和されて良い。昔、三島市内にあった「やぶれ傘」のから揚げを思い出した。

目の前の若者のところに新たな商品が運ばれてきた。

「鶏のからあげ、お待ちどう様でした」

ラーメン、1人前の量の半チャーハン、大量の鶏のからあげ。
こいつもやっちまったなww

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