取材にならないかと思った…
まき
【閉店】満喜

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SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間12:00~21:00(月~日)
定休日不定期
席数カウンター5 テーブル6
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚08'56.8''
E138゚39'15.6''
地図を見る
最寄駅富士駅(JR東海道本線)
取材日2021/10/14その他の情報...

メニュー

皿ラーメン
600円
大皿ラーメン
900円
冷しラーメン
750円
 
■サイドオーダー
  餃子
400円
more...

文頭から話は逸れるが7月のこと。
富士駅前にある夜更家と言う家系っぽいラーメンを出す店を取材した時のことだ。
取材が終わって店を出ると時間は19時少し前。駅前にある行きつけのバーに行きたいのだがオープンは20時から。
1時間弱時間があるのでどこか別の店かバーに入ろうかと富士駅前を徘徊している時のことだ。
なんだか年季の入った街中華っぽい店を見つけた。店先には懐かしいショーケースがあって食品サンプルが飾ってある。昔の店っていうのはみんなこんな感じだったけど最近は絶滅危惧種である。

後日。
食べログでその店を調べるとラーメンや定食などを扱う食堂であることが判った。
メニュー画像を見ながらある商品の名前に目が留まった。

『皿ラーメンって何だろう?』

通常の醤油ラーメンや味噌ラーメンなどと並んでひときわ異彩を放つメニューだ。
似たような名前で「皿うどん」というのは聞いたことがある。揚げた中華麺に野菜あんかけがかかっている、九州系ラーメンでは有名なメニューだ。
皿ラーメンの正体を知りたくて仕方がなかった。

話を戻そう。
今日は木曜日。
明日の金曜日は休みを取っているので自分だけ金曜日な感じだ。
勤務先からの帰りがけ、前述の店を取材しようと考え富士駅で途中下車。店までは徒歩で向かった。

目的の店に到着。その店の名を「満喜」といった。この店を見つけたのは7月中旬。当時、19時前の店の外観を撮影したのだが、今はすっかり日が短くなって18時半だというのに真っ暗だ。
私は入った事がないのだが昔、富士駅前には「パピー」と呼ばれる商業施設があって、この店もそのパピーに面した立地で当時は活気があったのだろうと勝手な想像。
ネット記事によればそのパピーが閉館したのが2008年5月というから、今から13年も前の話になるんだなぁと当時の駅前に明るくない私にとっては若干他人事な印象。
外観を撮影して早速、入店する。

店内に入ると年の頃は70代と思しき男性がカウンター内の厨房で座っている。
夕飯時の店内に先客の姿は見えない。空いているカウンター席に陣取った。アクリル板も設置されており感染症対策も万全だ。
厨房の奥にあるメニューを見てみる。するとメニューの一部が白い紙で覆い隠されている。そこは麺類が書かれた場所だと直ぐに判った。

『やべぇ、取材じゃなくて単なる飲み会になるか?』

メニューを見ていくと例の「皿ラーメン」「冷しラーメン」だけはメニューに残っている。まぁ、元々皿ラーメンの正体を知りたくてやってきた訳だがこの時点でその何たるかがうっすらと判り始めていた。
先ずは一杯やりますか。オーダーは口頭。もやしピーマン肉炒め、ビールをオーダーした。

先ずはビールがやってきた。お疲れチャン>俺。キリンラガービール。中瓶っていうのがお一人様には丁度良い。
店内は厨房に面したカウンター席とテーブル席の構成。奥に電灯の点いた座敷席っぽい場所もあるが未確認。たまに住居部分だったりする場合もあるのであまりジロジロ見るのは失礼かと。また、店内は喫煙が出来るのはタバコ吸いにはありがたい。

もやしピーマン肉炒めの調理が始まっている。中華なべで具材を炒めて、各種調味料で味付けをしている姿が見える。店主の背中越しに調理を見ているので中華なべの中はあまり見る事が出来ない。

そしてもやしピーマン肉炒めがやってきた。醤油ベースで若干とろみをつけてある。シャキシャキとしたもやしとやや熱の入ったピーマンやパプリカ。全ての具材が細切りに統一されており青椒肉絲っぽい。量もそこまで多くないので腹にはまだまだ余裕がある。

改めてメニューを見直す。この後の行動の時間も考慮すると揚げ物等の時間がかかるメニューは避けたい。そう考えた時、多分レンチンで調理をするであろうメニューをセレクト。煮豚をオーダー。また、ビールも追加注文した。

案の定、煮豚の調理には電子レンジを使用しているのが判る。当たり前だが煮豚を一から作る訳もなく、仕込みして出来上がった物を温め直すのが通常だろう。別に手抜きとかじゃなくて、そうしないと提供時間が長くて話にならないのは理解している。

そして煮豚が供された。そのタイミングで皿ラーメンもオーダー。
「冷たい麺ですが良いですか?」と問う。お願いすることにした。
何故、このタイミングでオーダーしたかと言えば、麺茹で用のお湯が湧いていないからだ。
次の行動のためにこの店の滞在時間を出来るだけ短くしたいと考えていた。

皿ラーメンについてどんな商品なのかを事前に考察してみる。
前述した麺類メニューの目隠し。そして厨房内の寸胴が火にかかっていないことを鑑みれば客足の減少でメニューを絞っている事が容易に判った。
そして、皿ラーメンの正体はつけ麺スタイルではないか?とも想像できた。しかも、スープを取っていないことを考えると…内容は嫌でも想像できた。

そんな事を考えながら煮豚を食してみた。何とも良い照りを持っており食欲をそそる。
バラ肉を超柔らか仕上げで仕込んであり、脂身がトロトロとしている。
味付けも若干濃い目に仕上がっており、ビールのアテとしても良い感じだ。

煮豚とビールが終わるタイミングで皿ラーメンが出てきた。
なるほど、想像した通りの内容で、ざるそばのラーメン版である。先ずは麺から食してみた。
麺は細麺で軽いウェーブを持つもの。かん水の量は控えめ。加水率は標準的な印象を受けた。冷水で〆てあるので適度なコシを持っている。
つけ汁は日本蕎麦のそれである。濃縮還元されたそばつゆの素を使用しているのではないだろうか。自分が店側の人間なら確実にそうする。
具は麺の上にカニカマ、胡瓜、ナルト。全て細切りにしてある。別皿でネギとわさび。完全にざるそばのそれである。肉ッ気はないので〆の一杯としては良い。スルスルと胃の中に納まっていく。

食後。
テレビでは新しく首相となった岸田総理が衆議院の解散についての会見をしている模様が映し出されている。
新コロで大きな打撃を受けた日本経済。そして20年以上も所得が上がっていない国民。そんな状況が重なり飲食業界は特に打撃が大きい。
新しい首相について店主と少しだけ話をしながら、今後の展望を思い浮かべた。

後2か月半で今年も終わる。来年はどんな年になるのであろうか。

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