| 渡りに船 |
【閉店】まる昭食堂

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | ||||
| 電話番号 | ||||
| 営業時間 | 18:00~0:00(月~土) | |||
| 定休日 | 日曜 | |||
| 席数 | カウンター5 テーブル8 | |||
| 駐車場 | なし | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚13'23.2'' E138゚36'44.2'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | 西富士宮駅(JR身延線) | |||
| 取材日 | 2020/05/22 | その他の情報... | ||
メニュー
- ワンタンメン
- 650円
- 肉ラーメン
- 650円
- モヤシラーメン
- 650円
- ラーメン
- 450円
約3週間ぶりに静岡県内で新たな新型コロナウイルスの感染者が見つかりました。
この感染者、神奈川県の友人と宿泊施設を共にして感染したとのこと。
静岡県は緊急事態宣言が解除されたが神奈川県は未だ緊急事態宣言中でこの神奈川の友人というのも静岡県に越境して来ているのは言語道断であるが、この時期に神奈川県の人間と接触すると言う行為自体も軽はずみな行動である。
皆さん、地元で楽しみましょう。管理人です。
今日は金曜日。
勤務先での仕事を得た私は静岡駅を18時に出発するホームライナー沼津に乗車していた。
3密を避け、西富士宮駅前のバーに向かうためだ。
緊急事態宣言が解除されてからこっち、地元を中心に各所のバーを巡っているが、お客の姿はほとんどないので「密の状況」にはならないし、個人的には1ヶ月近く会っていないバーテンダー諸氏に久しぶりに会いたいという衝動があった。
目的のバーには20時過ぎに入店する旨を伝えてあるので、先ずは腹ごしらえ。西富士宮駅周辺のラーメン店や食堂を調べていた。その中に夜しか営業しないラーメン屋があった。
1時間後。
富士駅から身延線に乗り換えて20分後。西富士宮駅に到着した。
目的のバーは駅前にあり、既に看板が付いている。このバーも今週から通常営業に移行したと聞いている。ただ、終了時間は短縮してるようであるが、私が自宅へ戻るための西富士宮駅最終の時間は22時18分。時短営業はあまり関係ないのである。
慣れない土地なのでスマホを取り出してGoogleマップを開き、目的のラーメン店へ向かって歩き出した。目的の店までは6分、500mと表示されている。ただし、このご時世である。まともに営業しているかは判らない。
10分後。
店の近所に到着した。しかし…
『開いてない…』
まぁ、案の定といった感じか。実は今回に限ってはリカバリー先を考えていない。仕方なくGoogleマップで「近くのラーメン」と検索してみると、有名店である「麺屋ブルース」が出てきた。ラー紀では未取材なので丁度いいのだが、更に600m程離れている。
正直、麺屋ブルースに行くなら富士宮駅で下車した方が近い訳で、バーからどんどん離れてしまう。取材後の道のりを考えると躊躇われるがこの状況では背に腹は代えられないか。ナビをセットして歩き出した。
歩き出して数分。ある店の看板が目に入った。
「鉄板焼・定食・中華 まる昭」
店先には「冷し中華」の文字も確認できた。素性の判らない店ではあるが、「中華」と「冷し中華」があればラーメンは提供しているであろう。正に渡りに船である。
外観を撮影して早速、入店する。
店内に入ると年の頃は80にも近い男女が居た。男性はカウンターで飲み食いをしている。
ということはこの女性が店主なのだろう。カウンター席に陣取った。
席に備え付けのメニューを見てみる。店内を見ても鉄板焼きを推している店ではないのが判る。どちらかと言えば食堂に近い業態なのだろう。先ずは一杯やりますか。オーダーは口頭。ビール、餃子、ハムエッグをオーダーした。
店内は厨房に面したカウンター席と2組のテーブル席の構成。先客の姿は前述した男性のみで、お客というよりもご夫婦なのかもしれない。旦那さんが店で呑んだくれてるといった感じだろうか。
まずはビールがやってきた。ハイボール以外の酒を外で飲むのは久しぶりだ。700円という値段を見て想像はしていたが今回のビールはやはり大瓶。やっつけるには酒のアテが2品は必要だ。お通しで柿の種も出てきた。
ちなみにこの店、全面喫煙可能。柿の種をアテにビールをやりながら調理の様子を見ることにした。
餃子はオーダー毎に餡を包んで作っている。言い方は悪いが餃子なんて冷凍保存したものを焼いて出している店が多い中で丁寧な作業と言うべきであろうか。
コンロが2口しかないので1つを餃子、もう1つでハムエッグを調理しているのが判る。ちなみに調理台などはカウンター前の衝立が高くて判らないので女将の動きで判断している。
数分後。
先ずは餃子がやってきた。最初の一つは何も漬けずに食べてみる。
餡自体が緑色が濃く、ニラが多い印象。肉や白菜などはあまり多くない。焼きたてなので熱々で火照った口中にビールを流し込む。良いねぇ。
そしてハムエッグがやってきた。ロースハム2枚に目玉が2個。生野菜も付いていて野菜不足になりがちなオーダーを「もっと野菜も食べなさい」と無言で諫 めてくれる。ありがたく頂きます。
目玉焼きの焼き加減はハードボイルド一歩手前の焼き加減。個人的にはケチャップをかけて食べたい所だが仕方なく備え付けのアジシオで頂いた。
酒のアテってこんな感じで良いんですよ。赤ウインナーやマルシンハンバーグ等も個人的には良いアテになる。
一頻りのオーダーを作り終えた厨房に湯気は確認出来ない。まぁ当たり前の事だがラーメン店であれば常に麺茹で用のお湯と寸胴にスープが沸いているので提供が早いのだがここは食堂だ。バーへの入店時間も迫っているので早めに本来のオーダーをすることにした。
改めてメニューを見てみるとラーメンに関しては全体でも4種類。保険の意味合いでチャーシューメンでも良かったのだが今回は変化球を投げてみることに。ワンタンメンをオーダーした。
厨房観察。
オーダーが入ると家庭用の両手鍋と片手鍋に水を張り、火にかけ始めた。両手鍋は麺茹で用。片手鍋はスープ用のようだ。丼に醤油、みりん、化学の力などで醤油タレを作っている。凄いよね。ラーメンの醤油ダレって「事前に仕込む物」って固定概念があるんだけど、即興で作る姿は多分、初めて見る光景だ。
スープ用に張ったお湯ではワンタンを茹でているのだが、このワンタンもオーダーが入ってから包み始めたもの。全ての行程は仕込み作業がなく、一から作り始めるようだ。
麺茹では平ざるを使用しているが、ラクロスというスポーツで使用する「
クロス」と呼ばれるラケットのような形状のざるを使用している。
そして、ラーメンがやってきた。先ずはスープをすすってみた。
ベースのスープは豚の香りが先行するものであるが、これは具材であるワンタンの具から感じられるものであろうか。その場で作ったスープなので多分、「丸鶏がらスープの素」や「ウェイパー」、「創味シャンタン」のようなものから作られたスープだと思われる。醤油ダレの塩梅は穏やかでちゃんと醤油ラーメン然としている。油っ気はあまり強くない。
麺は中細麺で軽いウェーブを持つもの。かん水の量、加水率共に標準的な印象を受けた。コシはないけどややモチモチとした食感のある麺である。
具はワンタン、チャーシュー、メンマ、ナルト、のり、ネギ。チャーシューは豚肩ロース使用の茹で豚。積極的な味付けは施されていない。ワンタンの餡は挽肉ではなく、豚こま肉を使用したもの。これもワンタンの餡としては珍しい。当初、餃子の餡を使用するのかと想像していたが完全に覆された感じだ。
これだけ長い間、ラーメンを食べ、そこで得て、蓄積してきた知識や概念のようなものがあるだけに、今回のスープと具材はその全てを良い意味で覆されたのが逆に感動的ですらあった。
昨今のラーメンってスープに長時間をかけ、タレを工夫し、麺や具材に使用する食材にも拘って作られるのを目の当たりにしているだけに「家庭では作れないもの」と個人的には思っていた節もあった。
しかし、本来、ラーメンってそばやうどんと変わらぬ気軽な食べ物であること。
麺さえあれば家庭でも簡単に作れるものなんだなぁと改めて思い知らされたのであった。
この感染者、神奈川県の友人と宿泊施設を共にして感染したとのこと。
静岡県は緊急事態宣言が解除されたが神奈川県は未だ緊急事態宣言中でこの神奈川の友人というのも静岡県に越境して来ているのは言語道断であるが、この時期に神奈川県の人間と接触すると言う行為自体も軽はずみな行動である。
皆さん、地元で楽しみましょう。管理人です。
今日は金曜日。
勤務先での仕事を得た私は静岡駅を18時に出発するホームライナー沼津に乗車していた。
3密を避け、西富士宮駅前のバーに向かうためだ。
緊急事態宣言が解除されてからこっち、地元を中心に各所のバーを巡っているが、お客の姿はほとんどないので「密の状況」にはならないし、個人的には1ヶ月近く会っていないバーテンダー諸氏に久しぶりに会いたいという衝動があった。
目的のバーには20時過ぎに入店する旨を伝えてあるので、先ずは腹ごしらえ。西富士宮駅周辺のラーメン店や食堂を調べていた。その中に夜しか営業しないラーメン屋があった。
1時間後。
富士駅から身延線に乗り換えて20分後。西富士宮駅に到着した。
目的のバーは駅前にあり、既に看板が付いている。このバーも今週から通常営業に移行したと聞いている。ただ、終了時間は短縮してるようであるが、私が自宅へ戻るための西富士宮駅最終の時間は22時18分。時短営業はあまり関係ないのである。
慣れない土地なのでスマホを取り出してGoogleマップを開き、目的のラーメン店へ向かって歩き出した。目的の店までは6分、500mと表示されている。ただし、このご時世である。まともに営業しているかは判らない。
10分後。
店の近所に到着した。しかし…
『開いてない…』
まぁ、案の定といった感じか。実は今回に限ってはリカバリー先を考えていない。仕方なくGoogleマップで「近くのラーメン」と検索してみると、有名店である「麺屋ブルース」が出てきた。ラー紀では未取材なので丁度いいのだが、更に600m程離れている。
正直、麺屋ブルースに行くなら富士宮駅で下車した方が近い訳で、バーからどんどん離れてしまう。取材後の道のりを考えると躊躇われるがこの状況では背に腹は代えられないか。ナビをセットして歩き出した。
歩き出して数分。ある店の看板が目に入った。
「鉄板焼・定食・中華 まる昭」
店先には「冷し中華」の文字も確認できた。素性の判らない店ではあるが、「中華」と「冷し中華」があればラーメンは提供しているであろう。正に渡りに船である。
外観を撮影して早速、入店する。
店内に入ると年の頃は80にも近い男女が居た。男性はカウンターで飲み食いをしている。
ということはこの女性が店主なのだろう。カウンター席に陣取った。
席に備え付けのメニューを見てみる。店内を見ても鉄板焼きを推している店ではないのが判る。どちらかと言えば食堂に近い業態なのだろう。先ずは一杯やりますか。オーダーは口頭。ビール、餃子、ハムエッグをオーダーした。
店内は厨房に面したカウンター席と2組のテーブル席の構成。先客の姿は前述した男性のみで、お客というよりもご夫婦なのかもしれない。旦那さんが店で呑んだくれてるといった感じだろうか。
まずはビールがやってきた。ハイボール以外の酒を外で飲むのは久しぶりだ。700円という値段を見て想像はしていたが今回のビールはやはり大瓶。やっつけるには酒のアテが2品は必要だ。お通しで柿の種も出てきた。
ちなみにこの店、全面喫煙可能。柿の種をアテにビールをやりながら調理の様子を見ることにした。餃子はオーダー毎に餡を包んで作っている。言い方は悪いが餃子なんて冷凍保存したものを焼いて出している店が多い中で丁寧な作業と言うべきであろうか。
コンロが2口しかないので1つを餃子、もう1つでハムエッグを調理しているのが判る。ちなみに調理台などはカウンター前の衝立が高くて判らないので女将の動きで判断している。
数分後。
先ずは餃子がやってきた。最初の一つは何も漬けずに食べてみる。
餡自体が緑色が濃く、ニラが多い印象。肉や白菜などはあまり多くない。焼きたてなので熱々で火照った口中にビールを流し込む。良いねぇ。
そしてハムエッグがやってきた。ロースハム2枚に目玉が2個。生野菜も付いていて野菜不足になりがちなオーダーを「もっと野菜も食べなさい」と無言で
目玉焼きの焼き加減はハードボイルド一歩手前の焼き加減。個人的にはケチャップをかけて食べたい所だが仕方なく備え付けのアジシオで頂いた。
酒のアテってこんな感じで良いんですよ。赤ウインナーやマルシンハンバーグ等も個人的には良いアテになる。
一頻りのオーダーを作り終えた厨房に湯気は確認出来ない。まぁ当たり前の事だがラーメン店であれば常に麺茹で用のお湯と寸胴にスープが沸いているので提供が早いのだがここは食堂だ。バーへの入店時間も迫っているので早めに本来のオーダーをすることにした。
改めてメニューを見てみるとラーメンに関しては全体でも4種類。保険の意味合いでチャーシューメンでも良かったのだが今回は変化球を投げてみることに。ワンタンメンをオーダーした。
厨房観察。
オーダーが入ると家庭用の両手鍋と片手鍋に水を張り、火にかけ始めた。両手鍋は麺茹で用。片手鍋はスープ用のようだ。丼に醤油、みりん、化学の力などで醤油タレを作っている。凄いよね。ラーメンの醤油ダレって「事前に仕込む物」って固定概念があるんだけど、即興で作る姿は多分、初めて見る光景だ。
スープ用に張ったお湯ではワンタンを茹でているのだが、このワンタンもオーダーが入ってから包み始めたもの。全ての行程は仕込み作業がなく、一から作り始めるようだ。
麺茹では平ざるを使用しているが、ラクロスというスポーツで使用する「
クロス」と呼ばれるラケットのような形状のざるを使用している。そして、ラーメンがやってきた。先ずはスープをすすってみた。
ベースのスープは豚の香りが先行するものであるが、これは具材であるワンタンの具から感じられるものであろうか。その場で作ったスープなので多分、「丸鶏がらスープの素」や「ウェイパー」、「創味シャンタン」のようなものから作られたスープだと思われる。醤油ダレの塩梅は穏やかでちゃんと醤油ラーメン然としている。油っ気はあまり強くない。
麺は中細麺で軽いウェーブを持つもの。かん水の量、加水率共に標準的な印象を受けた。コシはないけどややモチモチとした食感のある麺である。
具はワンタン、チャーシュー、メンマ、ナルト、のり、ネギ。チャーシューは豚肩ロース使用の茹で豚。積極的な味付けは施されていない。ワンタンの餡は挽肉ではなく、豚こま肉を使用したもの。これもワンタンの餡としては珍しい。当初、餃子の餡を使用するのかと想像していたが完全に覆された感じだ。
これだけ長い間、ラーメンを食べ、そこで得て、蓄積してきた知識や概念のようなものがあるだけに、今回のスープと具材はその全てを良い意味で覆されたのが逆に感動的ですらあった。
昨今のラーメンってスープに長時間をかけ、タレを工夫し、麺や具材に使用する食材にも拘って作られるのを目の当たりにしているだけに「家庭では作れないもの」と個人的には思っていた節もあった。
しかし、本来、ラーメンってそばやうどんと変わらぬ気軽な食べ物であること。
麺さえあれば家庭でも簡単に作れるものなんだなぁと改めて思い知らされたのであった。
