初めての経験
ちゅうか こうりん
中華 香林

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SHOP DATA
住  所静岡県沼津市西添町19-16
電話番号055-967-2924
営業時間11:00~14:30(月~火・金~日)
17:00~21:00(月~火・金~日)
定休日水曜・木曜
席数カウンター6 座敷12
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚07'38.7''
E138゚47'33.1''
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最寄駅原駅(JR東海道本線)
取材日2019/06/08その他の情報...

メニュー

スーラータンメン(辛)
900円
ラーメン
600円
お子様ラーメン
500円
手打ちラーメン
700円
more...

先日のこと。
私が唯一出入りしている沼津のスナックでの話だ。
この店でよく見る女性客。ママとも古いお友達のようで、私も何度か話をしたことがあった。
話は先日、このお客さんとママが営業終了後にラーメン屋に行った話から、いつしかラーメンの話になっていた。

「香林って行ったことあります?」

その女性客が私に問う。皆さんも見覚えがないだろうか。
沼津バイパスを富士方面から沼津に向かって走っていると、こんな看板を見えてくることを。
私自身、その店には行ったことがないのだが屋号はなぜか覚えている。
「行ったら是非、酸辣湯麺(すーらーたんめん)を食べてみてください」
正直、辛いのも酸っぱいのも苦手な私はこれまで酸辣湯麺というものを食べたことがなかった。
「辛いのも酸っぱいのも苦手なんです」と言うと「じゃあ、海老そばを食べてみてください。エビがプリプリで美味しいですよ」

そんな話を聞いた上で先日、食べログで香林について調べてみた。
口コミを見てみると酸辣湯麺を勧めるレビュアーも居たり、私がフォローしているレビュアーさんは例の海老そばを食べていた。

話を戻して今日は土曜日。
特に予定のない一日でもあるが給料日前ということもあってか懐が心許ない。
特に遠出をしたいと言う気力も沸かないまま、前述した香林でサクっと取材しちゃおうと考えた次第だ。
早速、自宅を出発した。

20分後。
沼津バイパスを西進すると今年の10月にオープンするららぽーとが見えてきた。
建物がもうこんなに出来上がってるのかぁ。
このららぽーとが沼津の起爆剤となればいいなと思うのだが、駅前からは結構離れているので車で来店する方がほとんどだろう。
そんな風に考えると、運転自体を引退した高齢者には何とも酷な立地である。

更に10分後。
店の近所に到着した。ナカナカ人気店であるとは聞いていたが、店先の駐車スペースは満車。第2駐車場を用意してくれているらしく、店先に案内が掲示してあるので第2駐車場へ。
しかし、第2駐車場も既に満車で車の始末ができない。住宅街のような場所でコインパーキングはおろか、コンビニすら近所にない。グーグルマップで近くの駐車場を探すと原駅周辺まで戻れば駐車場があるようだが、距離にして700m近く離れている。
店先と第2駐車場をグルグル回るも車を始末出来る訳でもなく、仕方なく店先でハザードを炊いて駐車場が空くのを待つことにした。

5分後。
駐車スペースが一気に2台分も空いたので入庫後。外観撮影は後回しにして早速、入店する。
店内に入るには入り口が2重サッシになっている。こういう入り口って北海道内で多くあるような記憶があるが、この温暖な地で何でこんな構造にしたんだろう。
店内に入ると右手にL字のカウンター。左手に座敷席を有する。カウンター席がちょうど一席空いていたので陣取った。
席に備え付けのメニューを見てみる。おぉ、あったぞ。スーラータンメン。カッコ書きで「辛」と書いてあるのが一瞬躊躇させる。そして、例の海老そばもあった。
しかし、これまでの人生の中で酸辣湯麺を避けてきた私は初めて挑戦してみようという気持ちにもなっていた。オーダーは口頭。スーラータンメンをオーダーした。
昼時の店内はカウンター席は満席。座敷席も満席と非常に混んでいる。前述の女性客も言っていたが、非常に人気のある店らしく混んでいると聞いていた。
先ほどのららぽーとではないが、車でしか来れないようなこんな辺鄙な場所でこれだけのお客がやってくるというのはそれなりの理由があるのであろう。まぁ、単純な話として味がいいのだろうが。
店内はホール係の女将と店主と思しき男性。そしてその息子さんくらいの歳の中年男性の計3名で切り盛りする。
厨房自体は奥まった場所にあり観察自体難しい。しかし、店主が炒め物を、中年男性がラーメンを作っている分業制になっていることが判った。

「スーラータンメン、お待ち同様でした」
時間的には意外と早いなあと言うタイミングでラーメンがやってきた。
運ばれてきたラーメンでまず感じるのはごま油の香り。これは回しかけているラー油に由来するものなのだろうか。まずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした清湯スープであろう。と言うかスープ自体は具材などをまとったとろみのあるあんかけになっているので、スープをすするというよりは既に具材に片足突っ込んじゃってるって感じだ。何口かすすっているとラー油の辛味とお酢の酸味がやってくる。酸味も辛味もそれなりではあるが我慢できないほどではない。早々に麺に移行する。
麺は中細麺で軽いウェーブを持つもの。かん水の量、加水率共に標準的な印象を受けた。調理方法としては茹で上がった麺の上にとろみの付いたあんかけをかけているので、丼の最底部にある麺を引き上げるのにかなりの力を必要とする。そして麺量自体もかなり多い。二郎の天地返しを思い出していた。アツアツのあんかけが絡みついた麺はよーく冷まさないと口の中を火傷する。そしてこのアツアツが長時間キープされるのである。
具は餡の中に豚こま、白菜、もやし、玉ねぎ、ニラ、人参、竹の子、キクラゲ、溶き卵。飾り用にネギと白ゴマ。餡の中の具材はきくらげ以外は細切りになっている。溶き卵で仕上げるタンメンとしては昔、取材した静岡市清水区の「あねタン」「ニュータンタンメン」以来ではないだろうか。あの店のタンメンもそこそこ辛かったが、そんなヒーヒーいってる舌を溶き卵がいつも助けてくれる。
麺を食べている時に感じたのだが、麺を食べている最中は酸味や辛味を感じることはない。
しかし、表層のスープを飲むと酸味や辛味を感じることから、ラー油やお酢は最後に回しかけているだけで、あんかけ自体には使用していないのが判る。そう考えると、酸味や辛味が苦手な人は事前に全て混ぜてから食せばい良いのかもしれない。

人生で初めての酸辣湯麺であったが、この歳になっても初めて経験することがあるというのは嬉しいことだ。
少しだけ勇気を出して冒険してみるのもたまにはいいものだ。

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