お腹一杯になる町の食堂 |
保志奈食堂
SHOP DATA | ||||
住 所 | 静岡県富士市吉原1-3-10 | |||
電話番号 | 0545-52-1058 | |||
営業時間 | 10:30〜13:40(月〜土) 16:00〜19:30(月〜土) | |||
定休日 | 日曜 | |||
席数 | カウンター2 テーブル20 座敷4 | |||
駐車場 | あり | |||
緯度経度 (日本測地系) | N 35゚09'27.8'' E138゚41'38.3'' | 地図を見る | ||
最寄駅 | 吉原本町駅(岳南鉄道) | |||
取材日 | 2019/02/22 | その他の情報... |
メニュー
- ミニみそラーメン+ミニチャーハン(フルーツ付)
- 730円
- お子様ラーメン
- 300円
- ラーメン
- 470円
- ワンタン
- 470円
今日は金曜日。
勤務先での仕事を終えた私はパチスロにも寄らず電車に飛び乗った。
明日、土曜日もバー関連のイベントに参加する予定の私は、明日の朝から取材記を書きたいと考えていた。もちろん、アテがあった。
話は逸れるが昨年の12月のこと。
毎年恒例になっているラーメン紀行を通じて知り合った読者との飲み会が沼津市内で行われた時のことだ。
その会話の中で富士の吉原にある食堂の名前が話題に上がった。
その中で特に勧められたメニューが「肉チャーハン」と呼ばれるものだった。
もちろん、ラーメン紀行の飲み会であるからには皆さんはラーメン取材用のネタとしてその店をお勧めしているのであろうが、話題に上がったのはラーメンじゃない…
正直、年齢も年齢なのでラーメンとチャーハンを食べれるだけの自信はない。せいぜい、半チャンセット的な「半ラーメン+半チャーハン」ぐらいが関の山である。
話を戻そう。
今回はその吉原の食堂に向かっている。名前を「保志奈食堂」と言った。
岳南鉄道に乗り換えなければいけないのが若干面倒臭い立地ではあるが仕方ない。まあ吉原も久しぶりなので帰りに周辺のバーにでも寄ってみるか。
ホームライナーを利用して富士駅に到着。そこから東海道線で隣の吉原駅へ。
更に岳南鉄道に乗り換えて2駅あまり。吉原本町駅からは徒歩で行ける距離に店はある。
50分後。
店に到着した。当初イメージしていた外観よりもかなり綺麗である。 レンガを模した外壁にサッシでできた引き戸。最近ではあまり見なくなった商品サンプルが昭和の香りを漂わせている。外観を撮影後、早速入店する。
店内はそのほとんどをテーブル席で占めており、カウンター席はあるものの機能しているのは2席のみ。女店員に促されテーブル席に陣取った。
「テレビが見えるように座らなくてもよろしいですか?」
女店員が聞いてくる。テレビを見るよりも厨房観察をしなければいけない私はテレビを背にして座っている。まぁ、普通はテレビ見ながら食事するんだろうけど。
メニュー表はテーブル席の下にあった。メニューを眺めてみると前述の肉チャーハンもあった。
しかし、目的はあくまでもラーメンである。ここを外すと取材する意味が全くなくなってしまう。豊富なセットメニューがあるのも事前に判っていたので見てみるが、肉チャーハンとセットになっているメニューは存在しなかった。
だが、ここまで煽られるとチャーハンを捨てきることが出来ない。オーダーは口頭。 ミニみそラーメン、ミニチャーハンのセットをオーダーした。
前述通り、店内はテーブル席が占めているが、こたつの置いてある座敷席も存在する。何ともアットホームな店内である。
厨房にはご夫婦と思しき男女と前述の女店員の3名で切り盛りする。客席と厨房の間にはガラス戸で仕切られた間仕切りがあり、厨房観察自体は無理っぽい。なので店内を観察。
店内は壁や天井などを見るとやはり年季の入った感じは否めないのだが、厨房との間にある間仕切りのガラスや入り口にある引き戸のガラス。また、厨房内のレンジフードなどかなり綺麗に清掃されている。
古い食堂になるとレンジフードなどは油でギトギトになってる場合が多いが、清掃の行き届いた気持ちの良い店内である。
そしてラーメンとチャーハンがやってきた。
まぁ、何となく想像はしていたものの、「ミニ」と名の付くそれは普通盛りに近い。食堂の怖さを改めて実感する瞬間である。チャーハンはさておき、まずはラーメンのスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象ながら、動物系の出汁感は弱めでかなりサッパリした印象。 味噌の風味と共に香辛料系の辛さを強く感じる。これは具材の炒め野菜から来ているのであろうか。
麺は細縮れ麺。かん水の量は若干少なめ。加水率は標準的な印象を持った。味噌ラーメンにこの番手を当ててくるということは、全てのラーメンが同じ麺を使用していると思われる。まぁ、ラーメン屋ではなく食堂なので味ごとに麺を変えることは期待しない。茹で加減は若干硬めに仕上がっている。
具はチャーシュー、メンマ、炒め野菜。いつもの味玉はメニューにない。チャーシューは豚モモ肉使用の煮豚。炒め野菜はもやし、玉ねぎ、人参、長ネギ、キクラゲ。
チャーハンはかなりオーソドックスなタイプで味付け自体も穏やか。チャーハンを一口食べてラーメンスープをすする。口中調味するのにちょうど良い塩梅になっている。
更に食後のフルーツも付いているのだ。
この店は席に灰皿が置いてあるので喫煙も可能。時代の流れには完全に逆行しているが、逆を言えば時代に流されていないのである。昔の飲食店は普通に喫煙が出来たものだ。
普通の店の一杯の量のラーメンとチャーハン。そしてフルーツも付いて730円と言う、普通のラーメン屋であればラーメンが一杯食えるか食えないかの価格設定である。
記憶の新しいところでは先日の姫の家食堂ややぎわ食堂。三島市内にある光玉母食堂など、値段の安さや量の多さでお客を満足させるのが食堂の使命と言うか、ウリである。
食堂のそんな魅力に気づき始めた50代の初春である。
勤務先での仕事を終えた私はパチスロにも寄らず電車に飛び乗った。
明日、土曜日もバー関連のイベントに参加する予定の私は、明日の朝から取材記を書きたいと考えていた。もちろん、アテがあった。
話は逸れるが昨年の12月のこと。
毎年恒例になっているラーメン紀行を通じて知り合った読者との飲み会が沼津市内で行われた時のことだ。
その会話の中で富士の吉原にある食堂の名前が話題に上がった。
その中で特に勧められたメニューが「肉チャーハン」と呼ばれるものだった。
もちろん、ラーメン紀行の飲み会であるからには皆さんはラーメン取材用のネタとしてその店をお勧めしているのであろうが、話題に上がったのはラーメンじゃない…
正直、年齢も年齢なのでラーメンとチャーハンを食べれるだけの自信はない。せいぜい、半チャンセット的な「半ラーメン+半チャーハン」ぐらいが関の山である。
話を戻そう。
今回はその吉原の食堂に向かっている。名前を「保志奈食堂」と言った。
岳南鉄道に乗り換えなければいけないのが若干面倒臭い立地ではあるが仕方ない。まあ吉原も久しぶりなので帰りに周辺のバーにでも寄ってみるか。
ホームライナーを利用して富士駅に到着。そこから東海道線で隣の吉原駅へ。
更に岳南鉄道に乗り換えて2駅あまり。吉原本町駅からは徒歩で行ける距離に店はある。
50分後。
店に到着した。当初イメージしていた外観よりもかなり綺麗である。 レンガを模した外壁にサッシでできた引き戸。最近ではあまり見なくなった商品サンプルが昭和の香りを漂わせている。外観を撮影後、早速入店する。
店内はそのほとんどをテーブル席で占めており、カウンター席はあるものの機能しているのは2席のみ。女店員に促されテーブル席に陣取った。
「テレビが見えるように座らなくてもよろしいですか?」
女店員が聞いてくる。テレビを見るよりも厨房観察をしなければいけない私はテレビを背にして座っている。まぁ、普通はテレビ見ながら食事するんだろうけど。
メニュー表はテーブル席の下にあった。メニューを眺めてみると前述の肉チャーハンもあった。
しかし、目的はあくまでもラーメンである。ここを外すと取材する意味が全くなくなってしまう。豊富なセットメニューがあるのも事前に判っていたので見てみるが、肉チャーハンとセットになっているメニューは存在しなかった。
だが、ここまで煽られるとチャーハンを捨てきることが出来ない。オーダーは口頭。 ミニみそラーメン、ミニチャーハンのセットをオーダーした。
前述通り、店内はテーブル席が占めているが、こたつの置いてある座敷席も存在する。何ともアットホームな店内である。
厨房にはご夫婦と思しき男女と前述の女店員の3名で切り盛りする。客席と厨房の間にはガラス戸で仕切られた間仕切りがあり、厨房観察自体は無理っぽい。なので店内を観察。
店内は壁や天井などを見るとやはり年季の入った感じは否めないのだが、厨房との間にある間仕切りのガラスや入り口にある引き戸のガラス。また、厨房内のレンジフードなどかなり綺麗に清掃されている。
古い食堂になるとレンジフードなどは油でギトギトになってる場合が多いが、清掃の行き届いた気持ちの良い店内である。
そしてラーメンとチャーハンがやってきた。
まぁ、何となく想像はしていたものの、「ミニ」と名の付くそれは普通盛りに近い。食堂の怖さを改めて実感する瞬間である。チャーハンはさておき、まずはラーメンのスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象ながら、動物系の出汁感は弱めでかなりサッパリした印象。 味噌の風味と共に香辛料系の辛さを強く感じる。これは具材の炒め野菜から来ているのであろうか。
麺は細縮れ麺。かん水の量は若干少なめ。加水率は標準的な印象を持った。味噌ラーメンにこの番手を当ててくるということは、全てのラーメンが同じ麺を使用していると思われる。まぁ、ラーメン屋ではなく食堂なので味ごとに麺を変えることは期待しない。茹で加減は若干硬めに仕上がっている。
具はチャーシュー、メンマ、炒め野菜。いつもの味玉はメニューにない。チャーシューは豚モモ肉使用の煮豚。炒め野菜はもやし、玉ねぎ、人参、長ネギ、キクラゲ。
チャーハンはかなりオーソドックスなタイプで味付け自体も穏やか。チャーハンを一口食べてラーメンスープをすする。口中調味するのにちょうど良い塩梅になっている。
更に食後のフルーツも付いているのだ。
この店は席に灰皿が置いてあるので喫煙も可能。時代の流れには完全に逆行しているが、逆を言えば時代に流されていないのである。昔の飲食店は普通に喫煙が出来たものだ。
普通の店の一杯の量のラーメンとチャーハン。そしてフルーツも付いて730円と言う、普通のラーメン屋であればラーメンが一杯食えるか食えないかの価格設定である。
記憶の新しいところでは先日の姫の家食堂ややぎわ食堂。三島市内にある光玉母食堂など、値段の安さや量の多さでお客を満足させるのが食堂の使命と言うか、ウリである。
食堂のそんな魅力に気づき始めた50代の初春である。