ハードル高いZE!
めんやたい かじまや
麺屋台 かじまや

photo

SHOP DATA
住  所静岡県伊豆の国市長岡1288-6付近 黒柳駐車場内
電話番号090-4124-9068
営業時間20:00~0:00(土)
定休日月曜・火曜・水曜・木曜・金曜・日曜
席数カウンター5 テーブル8
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚01'42.9''
E138゚56'23.8''
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最寄駅
取材日2017/10/07その他の情報...

メニュー

伊豆味噌ラーメン+チャーシュー+もやし増
1000円
魚分正油ラーメン
700円
伊豆味噌ラーメン
700円
 
大盛
100円
more...

個人的には何だか色んな事があった9月。
仕事は穏やかだが、私事はバタバタとハードな事が満載だった。

今日は金曜日。
明日からは体育の日を含む3連休。しかし、給料日直前で懐にも元気がない。
前述通り、バタバタし過ぎてバーにもロクに行けてない。心の休息が必要だった。
勤務先からの帰り。三島駅に降り立つと雨が降っている。三島の歓楽街へはここから徒歩で向うのが通例である。
三島広小路駅まで戻ると歓楽街へは戻る形になるからだ。バー紀行のコラムネタも心許無い。
『そうだ。駅前のバーがあるじゃん』
バー紀行でも紹介しているが三島駅前も行きつけのバーが2軒ほどある。その一軒に向う事にした。
「いらっしゃいませ」
やっぱバーは落ち着く。
「いつものをください。」
差し出されるジャックソーダ。グビリとやって一息ついた。
男女2名の先客がいるが、早い時間から来ているのか、21時前に退店する。
雨の金曜日。暇な店内。バーテンダーが奥に入ると一冊の本を持ってきた。
それは静岡新聞社が発刊する「ぐるぐるマップ」というもの。今回は麺特集らしく、ラーメン、そば、うどん、パスタなどがごちゃ混ぜに掲載されている。

「この店も行ったことあるよ」と私。

「さすがですね」とバーテンダー。

昔はこの類の本は結構買ってお店を回っていたが昔と違い、食べログもあるしブログもあり情報がタダで手に入る時代である。しかも、この手の本の情報の店は大体行っているので目新しさがないのが最近の私である。

「んっ?」

その中に見た事のない屋号があった。屋台の店だという。しかも、営業が土曜日の20~24時の4時間しか営業しない店だ。
こういう店ってちょっと面白い。というかネタ満載ジャマイカ。それよりも映っているラーメンが非常に美味そうなのである。とんこつ魚介系に炙ったチャーシュー。今は無き千の蔵のラーメンを思い出していた。


翌朝。
目を覚ますと時計は既に11時過ぎ。
昨夜はスッカリ長居をして帰宅は久しぶりの2時前。23時過ぎに帰ろうとした所へ女性客がやって来た。たまたま、その女性と話が始まった関係で結局、閉店過ぎまでバーで飲んでいたのだ。
う~ん、久しぶりのバーで2時過ぎだとやっぱ翌朝に応える年になってきたわい。ダルい…。
取材に行かないとと考えているがどうもヤル気がでない。
『そうだ。昨夜のグルグルマップの店に行ってみるか』
そんな風に考えるともうダメだ。一気にヤル気が失せていく…

19時過ぎ。
時間は早いが自宅を出発した。
実は店の場所は判っているが、屋号を見てなかったのだ。なので、どこかの本屋に立ち寄って、ぐるぐるマップの立ち読みをしようと考えていた。
道すがらの函南に大型書店があるので先ずは寄ってからと考えていた。

20分後。書店に到着。
前述の本は新刊なので探す手間もなく、あっけなく見つかった。
ページを捲ると…。あった!
「麺屋台 かじまや」っていうのか。おっ、Facebookにページがあるようだ。
盗み見のようで気が引ける。購入しても良いのだが…
『うげぇ、1200円もするのかよ!』
給料日直前の私には到底無理な買い物である。ホント、住宅ローンと固定資産税を抱えた50歳は金がないのである。
車に戻り、Facebookを調べると住所、電話番号、営業時間などの基本情報が掲載されていた。ネット全盛時代の恩恵である。
本屋を後にして現地に向かう。前述の情報では営業時間は20時過ぎ。車内の時計は19時40分を指している。
『そう言えば今回は屋外で食べるのか…』
外気温を調べると22度と表示された。10月初旬である。まぁ少しくらい涼しい方がラーメンも美味しく感じるであろうか。
『開店前に到着するなぁ。まぁ駐車場の心配もしなきゃならんし、先ずは現地に行くか』
色んな意味で想定外の事が起こる可能性がある取材である。事前に想定問答をして動くのは悪いことではない。
そろそろ現地である温泉饅頭の黒柳が見えてきた。黒柳店舗前の道を挟んで広大な駐車スペースがあるのだが、そこに店舗があった。しかも、既に営業中のようである。更にお客でごった返しているではないか。
『マジか!』
イメージしていたのとかなり違う状況にビビリながらも先ずは駐車場に入庫。そのまま屋台に向う。
屋台を囲うカウンター席とテーブル席が2組ある。テーブル席は満席。カウンターは3名が座っている。空いているカウンター席に陣取った。
「今日は味噌ラーメンです」
店主が告げている。目的は「魚分正油ラーメン」という本に載っていた物であるが仕方ない。オーダーは口頭。伊豆味噌ラーメン、チャーシュー、もやし増をオーダーした。ちなみに味玉は用意がない。
年の頃は同年代であろうか。男性が一人で切り盛りする。屋台の取材ってラー紀では始めてではないが、屋台ならではの工夫がされている調理場が面白い。BGMは沖縄民謡が流れていたり、故忌野清志郎の歌が流れている。
厨房観察。
キャンピング用のBBQグリルであろうか。炭火で網焼きされているチャーシューの香りが鼻腔をくすぐる。屋外だからいくら煙が出ても問題ない。業務用であろう小型の圧力鍋がそのまま寸胴の代わりをしている。麺茹では深ざるを使用したもの。茹で加減はキッチンタイマー管理だ。通常、キッチンタイマーを使用する際は麺の投入と同時にタイマーをスタートさせるが、この店では60分くらいからカウントダウンさせたタイマーを見ながら麺の投入時間を記憶して麺上げのタイミングを計る方式。なので毎度毎度「ピピピピーッ」とか鳴らない。もやし増しはもやしが一袋分入るようだ。
そして、ラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは豚ガラを軸にした印象ながら今回は味噌味なのでそこまでベースの味が判らない。味噌ダレの奥に生姜の香りを抱いたそれは、適度なオイルのコクも手伝ってか香りも十分。推測の域を出ないがマー油が使用された時のような若干のビター感もある。このスープは美味い。
麺は中太麺で軽いウェーブを持つもの。かん水の量は標準的。加水率は高めの印象を持った。味噌ラーメンでよく見る多かん水麺ではなく、麺肌が滑らかでモチモチとした食感の麺を使用している。
具はチャーシュー、もやし、のり、ネギ。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚を炙ったもの。カリカリとクリスピーな表面とは裏腹によく煮含められたチャーシューは柔らか仕上げ。もやしは二郎系に比べれば可愛い量である。
屋台の店ではあるが、よく出来たラーメンで常連客も付いているようだ。夜風に吹かれながらラーメンをすするのもなかなか乙である。
店舗がないと家賃がないので実入りも大きいだろうが、天候に左右されることと、これから寒くなる時期なので仕事をする上では厳しい環境であろうと考えながら店を後にした。

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