| 色々な意味で異端な一杯 |
ラーメン ル・デッサン

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | 静岡県島田市御仮屋町8802-1 | |||
| 電話番号 | 0547-54-5536 | |||
| 営業時間 | 7:00~14:00(月~土) | |||
| 定休日 | 第3月曜・日曜 | |||
| 席数 | カウンター6 テーブル10 | |||
| 駐車場 | あり | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 34゚49'55.8'' E138゚11'50.6'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | 六合駅(JR東海道本線) | |||
| 取材日 | 2016/12/20 | その他の情報... | ||
メニュー
- はこだて ほたてだしの塩ラーメン
- 950円
- かもがら、とりがらだしのしょうゆラーメン
- 850円
- かもがら、とりがらだしのかけラーメン(醤油or塩)
- 650円
- かもがら、とりがらだしの塩ラーメン
- 850円
昨日、新潟県の糸魚川駅周辺で大規模な火災が発生しました。
風が強かったので延焼が広範囲になってしまったようですね。
火災は私も他人事ではありません。火事に遭われた方々にお見舞い申し上げます。管理人です。
話を戻して火曜日の事。
朝から島田市に向っている。最近、本当に島田市に行く頻度は減ったが、それでもたまに呼ばれて行く事がある。
作業自体は午前中に終了し、昼食を取りながら静岡に戻る道すがら。思っているのは勿論ラーメン取材だ。そう、アテがあるのだ。
島田駅の隣、六合駅からギリギリ徒歩圏内に新しいラーメン店が出来たという情報を得たのは先々月のこと。
事前情報では東京でフランス料理店を営んでいた店主がその店を閉め、故郷の島田市内でラーメン屋を開業したというもの。
フレンチからラーメンに移るケースって意外と多いように思う。ラー紀では未取材だが、藤枝市内にある志太系ラーメン店も元々フレンチの店をその場所でやっていたと聞いた事がある。
そういう意味では東部では有名な卓朗商店の店主もフレンチの経験があったと記憶しているが、今ではすっかりラーメン屋のオヤジである。
話が逸れた。
六合駅で途中下車した私は店の方向に歩き出す。一本道なので迷う心配はない。
出発から10分後。事前に確認していた外観が見えてきた。「ル・デッサン」というラーメン店とは思えぬ屋号だ。
店の入り口はバーのような
エントランスが作られており、表からは入口が見えない構造。設えた
扉は引き戸になっており、こちらもバーの入口にあっても違和感のないような重厚な扉ながら、ラーメン店のそれとしてはかなりの異端である。早速、入店する。
店内に入ると直ぐ券売機が見えた。メニューは大別して、かもがら+とりがらだし、ほろほろ鳥だし、帆立だしの3種類にそれぞれ醤油、塩、味噌を組合わせる事でバリエーションを作っている。
食べログなどで事前の実食記を見る限り、動物系出汁のラーメンを食べている人が多い。天邪鬼な私はここで大きく変化球を投げてみることにした。オーダーは食券制。はこだて ほたてだしの塩ラーメンをオーダーした。
女店員に食券を渡すと「塩味には柚子を加える事が出来ますが」とのアナウンス。お願いすることにした。
店内は厨房に面したカウンター席とテーブル席の構成。空いているカウンター席に陣取った。
異端な外観とは裏腹に店内はそれなりに昨今のラーメン屋然としている。とは言っても一昔前のラーメン屋に比べればそりゃ全然ラーメン屋じゃないんだけど、最近は綺麗な店内のラーメン店が多く、目が慣れたと言うか、珍しくは無くなったという感じだろうか。
店主と思しき男性と前述の女店員の2名で切り盛りする店内。多分、ご夫婦なのであろう。アロハシャツを着た姿はラーメン屋のオヤジには見えず、かと言ってフレンチシェフにも見えない。
「お茶をどうぞ」
女店員によって
お茶が供された。流石にお茶処である。
厨房観察。
寸胴の数は小さな物が3器用意されており、それぞれ出汁が入っているようでテープで名前が貼ってある。オーダー毎にソースパンで加温する小鍋系。雪平鍋を使わないあたりも元フレンチシェフと言ったところか。「格好良い」とかではなく使い慣れているからなのだろう。
麺茹では深ざるを使用したもの。調理行程を見ていると1ロット3杯までらしく、3つの深ざるしか用意がない。
そして、ラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは帆立を軸にしているのが判る。というか動物系の出汁感は殆どない。黄金色をした透明度の高い清湯スープである。表層のオイルが唯一、ラーメンスープであることを演出する。帆立出汁って濃厚な旨み成分は期待出来ないのは事前に想像出来た故の塩味のセレクトだが塩味もかなり薄味だ。それが故に柚子の香りがほんのりと伝わってくるのだが、出汁感を邪魔しないギリギリのラインを突いて来る。帆立出汁、塩、柚子をそれぞれ感じる事が出来、でも主張は穏やかという不思議なスープに仕上がっている。
麺は中細のストレート麺。かん水の量は少なめ。加水率は標準的な印象を持った。茹で加減は柔らかく、コシは期待出来ない。前述通り、スープが薄味なので麺が勝っている印象は否めない。
具は帆立、味玉、ワカメ。別添えでネギ。帆立は生を使用しているがスープの熱を受けて半生状態である。ワカメはラーメンの具としてあまり好みではないが、このスープには非常に合っている。ネギを加えるとかなりスープの印象が変わってしまうので入れ過ぎには注意した方が良い。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けも穏やか。この味玉は美味い。
店舗設計、ラーメン自体の味、お茶の提供、使用する調理器具、店主の姿に至るまで色々異端な部分を見せるが、それが違和感ややり過ぎ感としては伝わってこない。
賛否両論ある一杯であるのは当たり前ではあるが、個人的にはアリだなと感じる部分が多かった。
風が強かったので延焼が広範囲になってしまったようですね。
火災は私も他人事ではありません。火事に遭われた方々にお見舞い申し上げます。管理人です。
話を戻して火曜日の事。
朝から島田市に向っている。最近、本当に島田市に行く頻度は減ったが、それでもたまに呼ばれて行く事がある。
作業自体は午前中に終了し、昼食を取りながら静岡に戻る道すがら。思っているのは勿論ラーメン取材だ。そう、アテがあるのだ。
島田駅の隣、六合駅からギリギリ徒歩圏内に新しいラーメン店が出来たという情報を得たのは先々月のこと。
事前情報では東京でフランス料理店を営んでいた店主がその店を閉め、故郷の島田市内でラーメン屋を開業したというもの。
フレンチからラーメンに移るケースって意外と多いように思う。ラー紀では未取材だが、藤枝市内にある志太系ラーメン店も元々フレンチの店をその場所でやっていたと聞いた事がある。
そういう意味では東部では有名な卓朗商店の店主もフレンチの経験があったと記憶しているが、今ではすっかりラーメン屋のオヤジである。
話が逸れた。
六合駅で途中下車した私は店の方向に歩き出す。一本道なので迷う心配はない。
出発から10分後。事前に確認していた外観が見えてきた。「ル・デッサン」というラーメン店とは思えぬ屋号だ。
店の入り口はバーのような
エントランスが作られており、表からは入口が見えない構造。設えた
扉は引き戸になっており、こちらもバーの入口にあっても違和感のないような重厚な扉ながら、ラーメン店のそれとしてはかなりの異端である。早速、入店する。店内に入ると直ぐ券売機が見えた。メニューは大別して、かもがら+とりがらだし、ほろほろ鳥だし、帆立だしの3種類にそれぞれ醤油、塩、味噌を組合わせる事でバリエーションを作っている。
食べログなどで事前の実食記を見る限り、動物系出汁のラーメンを食べている人が多い。天邪鬼な私はここで大きく変化球を投げてみることにした。オーダーは食券制。はこだて ほたてだしの塩ラーメンをオーダーした。
女店員に食券を渡すと「塩味には柚子を加える事が出来ますが」とのアナウンス。お願いすることにした。
店内は厨房に面したカウンター席とテーブル席の構成。空いているカウンター席に陣取った。
異端な外観とは裏腹に店内はそれなりに昨今のラーメン屋然としている。とは言っても一昔前のラーメン屋に比べればそりゃ全然ラーメン屋じゃないんだけど、最近は綺麗な店内のラーメン店が多く、目が慣れたと言うか、珍しくは無くなったという感じだろうか。
店主と思しき男性と前述の女店員の2名で切り盛りする店内。多分、ご夫婦なのであろう。アロハシャツを着た姿はラーメン屋のオヤジには見えず、かと言ってフレンチシェフにも見えない。
「お茶をどうぞ」
女店員によって
お茶が供された。流石にお茶処である。厨房観察。
寸胴の数は小さな物が3器用意されており、それぞれ出汁が入っているようでテープで名前が貼ってある。オーダー毎にソースパンで加温する小鍋系。雪平鍋を使わないあたりも元フレンチシェフと言ったところか。「格好良い」とかではなく使い慣れているからなのだろう。
麺茹では深ざるを使用したもの。調理行程を見ていると1ロット3杯までらしく、3つの深ざるしか用意がない。
そして、ラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは帆立を軸にしているのが判る。というか動物系の出汁感は殆どない。黄金色をした透明度の高い清湯スープである。表層のオイルが唯一、ラーメンスープであることを演出する。帆立出汁って濃厚な旨み成分は期待出来ないのは事前に想像出来た故の塩味のセレクトだが塩味もかなり薄味だ。それが故に柚子の香りがほんのりと伝わってくるのだが、出汁感を邪魔しないギリギリのラインを突いて来る。帆立出汁、塩、柚子をそれぞれ感じる事が出来、でも主張は穏やかという不思議なスープに仕上がっている。
麺は中細のストレート麺。かん水の量は少なめ。加水率は標準的な印象を持った。茹で加減は柔らかく、コシは期待出来ない。前述通り、スープが薄味なので麺が勝っている印象は否めない。
具は帆立、味玉、ワカメ。別添えでネギ。帆立は生を使用しているがスープの熱を受けて半生状態である。ワカメはラーメンの具としてあまり好みではないが、このスープには非常に合っている。ネギを加えるとかなりスープの印象が変わってしまうので入れ過ぎには注意した方が良い。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けも穏やか。この味玉は美味い。
店舗設計、ラーメン自体の味、お茶の提供、使用する調理器具、店主の姿に至るまで色々異端な部分を見せるが、それが違和感ややり過ぎ感としては伝わってこない。
賛否両論ある一杯であるのは当たり前ではあるが、個人的にはアリだなと感じる部分が多かった。
