大雨の中
らーめんちゃーはんこうぼう どん
【改名】拉麺炒飯工房 豚゛

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:00〜15:00(月〜火・木〜日)
17:00〜22:00(月〜火・木〜日)
定休日水曜
席数カウンター3 テーブル44
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚11'55.6''
E138゚54'57.4''
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最寄駅
取材日2011/09/03その他の情報...

メニュー

魚介香るどんラーメン+煮玉子
830円
どん しょうゆラーメン
680円
どん 塩ラーメン
680円
どん みそラーメン
730円
more...

この店の話を始めて知ったのは7月中旬。ある読者からの一通のメールが始まりだった。
そのメールには元ふじやま製麺の跡地にラーメン屋が出来ると言う内容でオープン時期は8月10日となっていた。また、地元ではちょっと有名な某店の支店が移転してくると言う内容だった。
 
月日は流れて8月10日。
富士山登山が終わった翌日。私は夏休み期間中と言うこともあり、ふじやま製麺跡地に行ってみる事にした。店を改装している雰囲気はあったがどう見てもオープンしている感じではない。この感じでは8月中のオープンは難しいんじゃないだろうか?
 
更に月日は流れ先日の日曜日。
取材で裾野市を訪れた私はその足で工事の進み具合を確認するために現地に向かった。すると「9月1日オープン」と書かれているではないか!パッと見だったが屋号からしてとんこつを扱う可能性がありそうな感じ。既に知っていらしゃるかも知れないがメールを頂いた読者の方にお礼の意味も込めてオープン日をお知らせした。
 
更に更に話は反れて水曜日の夜の事。
会社の月末〆の処理を行うため土日以外は滅多に立ち上げないPCを立ち上げた。メールの内容をチェックしているとその中にラーメン紀行向けにやって来たメールがあった。「裾野市に豚骨開店」と件名の書かれたそのメールは何と!その新店のオーナーからのメールであった。
その内容は8月30、31日の2日間。試食会を開くので来て頂けないかと言うありがたいメールだった。しかし、会社員である私が急に休みを取ってその試食会に行く事は不可能。ありがたい話だったが丁重にお断りした。また、この店主の方は伊東市の出身で吉田家好きだったと言う事も書かれており、この店のラーメンに期待が高まった。
 
全ての話を戻して今日は土曜日。
懸念されていた台風12号はコースを西に向け、東海地方の直撃は免れた。しかし、半径が半端なく広いため静岡県内は昨夜から大雨が降っている。案の定、東名高速も富士IC〜清水IC間で通行止め。高波が道路にかかっている区間があるそうだ。西湘BPは判らないがあそこも似た様なもの。早くから神奈川の取材を諦めて正解のようだ。
当初は先週、叶わなかった三島駅前に出来た新店の取材をと考えていたが、メールを頂いた事や三島駅前なら帰宅途中でも取材できる事を鑑み、今回は前述の新店に向うことにした。早速、取材を開始した。
店の屋号は豚゛(どん)と言う。台風が近付く中。ラーメンを食べに行くのだから私も相当の好きもの何だろうと思う。
30分後。
店先に到着。今まで気が付かなかったがこの店の脇には黄瀬川が流れている。川面に目をやると増水してスゴい激流だ。
『バカだなぁ、俺…』
再認識しながら早速、店内へ。
店内は前の店を居抜きで使用しているようで椅子の配置はあまり変わらない。しかし、レジ前のスペースが若干、スッキリした印象がある。バイトの若者に喫煙、禁煙の別を問われた。「どちらでも良い」と答えると喫煙席に通された。厨房観察をするなら禁煙席の方が良かったかもしれないが喫煙席の方が席が空いていたので仕方ないか・・・この時点で厨房観察は絶望的だ。ふじやま製麺の取材時に座った長いテーブル席に通された。
席に備え付けのメニューを見る。醤油、味噌、塩を一通りが揃っている。ここで前述のある情報が頭を過ぎった。
最初に読者から頂いたメールに書かれていた某店はサッパリラーメンを出す店だ。ここでベーシックな醤油ラーメンをオーダーした場合、醤油ラーメンが出てくるのか、とんこつ醤油ラーメンが出てくるのか、迷ってしまったのだ。メニューには醤油ラーメンの写真も掲載されているのだがスープが写っていない。かなり悩んだ挙げ句、初来店ながら変化球を投げることにした。オーダーは口頭。魚介香るどんらーめん、煮玉子をオーダーした。
私が座った長いテーブル席には既に先客が1名着席している。オーダーは既に終わっているようでラーメンの到着を待っているようだ。厨房観察は出来ないので席数の確認やメニューの撮影をしていると…
「〜ラーメン、お待ちどう様でした」
突然の事で出てきたラーメンの名前の最初の部分が聞けなかったのだがラーメンが到着した。しかし、味玉が乗っていない…しかも、同じテーブル席の客のラーメンは未だ来ていない。多分、このラーメンは先客の彼の物だろう。バイト君を呼び、「味玉が入ってないよ」とやんわりを間違いを指摘してやると彼も味玉が乗っている云々ではなく、提供する相手が間違っている事に気が付いたようだ。昔、富士市のほんな骨でも同じようなミスを経験しているがその時は今回とは逆パターンだった。多分、私よりも先客の彼の方が気分を害したと思う。伝票には席番号が書かれている筈だが客の入った順序を把握するのはホール係の仕事。まぁ、ほんな骨同様、今回もオープンして間もない時期に起こっている事なのである程度は仕方ない事だが、お客に嫌な思いをさせないためにも何かしらの改善が必要だろう。
そして、ラーメンがやって来た。早速、スープをすすってみた。
ベースのスープはげん骨を軸にした印象。やや粘度があるがそれは魚粉と背脂による部分が影響しているように思う。「魚介香る〜」の名の通り、魚介系の鮮烈な香りが印象的で醤油ダレの塩梅も良い。魚介系を強くするとスープ自体のコクがスポイルされる傾向にあるがそこを背脂で補強しているように感じた。
麺は太縮れ麺。かん水の量は標準的。加水率は若干多めの印象を持った。麺自体の黄色味が強いので多かん水かとも考えたが、食感や縮れの強さなどを鑑みると卵麺である可能性も捨てきれない。強烈なコシと言うよりはモッチリした食感が印象的でスープをよく拾ってくる。
具はチャーシュー、キャベツ、もやし、水菜、のり、ネギ。そして別注の煮玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けも穏やかで良いが半身に割られて供される。
屋号に「拉麺炒飯工房」と書かれているようにラーメン以外にチャーハンも色んなバリエーションがあって面白い。一人前は勿論、ミニサイズやラーメンとのお得なセットメニューもある。
また、女性を意識したレディースセットやお子様向けのメニューなど、ファミリー層をターゲットにしたメニュー構成で家族連れでの利用も充分、対応出来るのではないだろうか。
ちなみに私の目の前に座った別の客が醤油ラーメンを頼んでいたのでスープを見てみたのだが、茶濁したとんこつ醤油であった。う〜ん、ベーシックに醤油で勝負すれば良かったであろうか…
今回も変化球でゴメンね>読者の皆さん

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