| 弱みは強み |
【閉店】牛骨らーめん 大龍神

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | ||||
| 電話番号 | ||||
| 営業時間 | 11:00~14:30(月~金) 11:00~23:00(土~日・祝) 17:30~23:00(月~金) | |||
| 定休日 | 無休 | |||
| 席数 | カウンター6 テーブル16 座敷12 | |||
| 駐車場 | あり | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚09'11.3'' E138゚39'46.2'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | ||||
| 取材日 | 2011/06/18 | その他の情報... | ||
メニュー
- 牛そば+煮玉子
- 800円
- 牛そば
- 700円
- 醤油らーめん
- 650円
- 龍神らーめん
- 830円
昨年のこと。
富士市内に新しいラーメン屋がオープンすると言う情報を知った。その名を大龍神と言った。
当初、牛骨を使用した辛いラーメンが出てくると言う事で御殿場にある太龍と関係があるんじゃないかとネット上で囁かれた時期があった。しかし、蓋を開けてみれば特に関係性はないと言う意見が多数だったのを覚えている。
そんな憶測とは別に当時の私はその屋号を聞いた時、ある店の事を考えていた。
話は反れて10年前の事。
ラーメン紀行も未だ駆け出しの頃。私は熱心に静岡県内のラーメン店をネットから拾っては行くと言う事を繰り返している時期だった。当時、静岡のラーメンを扱ったサイトが多かった訳ではないがその中でも圧倒的な情報量を誇るサイトがあった。そのサイトの運営者は当時のくさデカにも出演したと記憶している。反れるついでに書けば当時のくさデカは未だ売れる前のDonDokoDonがMCをやっていた時期で今も変わらずやっている平ちゃん以外にぐっさんも普通に出演していた頃の話だ。
でだ。私はそのサイトからある店の情報を得て向かっていた。それが同じ富士市内にある「大龍神」と言う店だ。ラーメンの内容はと言えば、鶏ガラベースのサッパリラーメンで何だか生臭いラーメンだったのを今でも思い出す。
話を戻そう。
同じ市内でしかも屋号も同じ。そんな偶然ってあるだろうか。私はその大龍神の店主が約10年ぶりにお店を再会したのか?とも考えていた。しかも、当時とは全く違うベクトルの味で勝負しているのか?とも考えた訳だ。
勿論、取材しようかと考えていた。しかし、時を同じくして昨年末に行われた特別企画、「Tonight Eastの69杯 完全制覇の旅」が丁度始まったことや辛いラーメンがウリだった事もあってか、ナカナカ触手が伸びないでいた。
今日は土曜日。
午後からのテニスは1時間ほどで降雨に見舞われ中止になった。まぁ、サッカー等とは違い、テニスは雨の中出来るスポーツではない。ここでいつもの私ならこれ幸いと神奈川に向かうのであろうが今日に限ってはそう言う訳にもいかない。
普段、仕事で使っている靴下や下着。そして夏用のスラックスなどを購入する必要があった関係でユニクロや洋服の青山などを転々とする必要に駆られていた。正直、土曜日はほぼ取材に時間を取られる場合が殆どなので所用を済ますには日曜しか時間のない私。このタイミングでテニスが中止になったのは実にラッキーなことだった。
前述の買い物を済ませ、昼の取材記を沼津市内の喫茶店で書き終えると時間は既に夕刻。前述の大龍神のある富士市に向かう事にした。
1時間後。
時計は夜7時前。良い感じで夕飯時である。バイパスから国道139号線に降りて西進する。ラウンドワンのあるこの通りも相変わらずだ。來來亭は節電のためか看板の電気を消して営業しているが店先には多くのお客の姿が見えた。噂には聞いていたが石本家の跡地はメイドカフェになっている。店先の駐車場にも車が何台かあるのでハマっている人もいるのだろう。ほんな骨もお客で賑わっていた。流行る店。辞める店。店毎に色んな状況があるがそれを決めているのは全て、お客である私達である。オープンから8ヶ月あまり。大龍神はどんな風になっているのか興味があった。
数分後。店に到着した。繁華街からは少し外れているが近くに県の総合庁舎もあるのでその職員のお昼時が期待できる訳で立地が悪い訳ではない。昼の状況は判らないが土曜日の夕飯時としてはちょっと寂しい客の入りが駐車場の空き具合から判断できる。早速、店内へ。
店内に入ると先客は1組2名。私の入店と入れ違う形で退店していった。店内は厨房に面したカウンター席とテーブル席。そして奥にはお座敷もある。適当なカウンター席に陣取った。
席に備え付けのメニューを見る。前述の通り、辛いラーメンをウリにしている同店であり、初来店でもあることから当初はその辛いラーメンを食べようとしていた。しかし…
『おっ、このラーメンは何だ?』
当初の予想に反してメニューのトップに書かれていたのは牛骨を強めに炊き出したと言う「牛そば」と言うメニューだった。「真打登場!!」と書かれたそのメニューは開店当初からあったメニューではなさそうだ。オーダーは口頭。牛そば、煮玉子をオーダーした。
店内は店主と思しき30代の男性とバイトであろう若い女店員の2名で切り盛りしている。前述通り、昼の混み具合は想像出来ないが、この混み具合だと妥当な布陣であろう。
店主の立つ位置にはステンレス製の衝立があり、顔は見えるのだが調理台、麺茹での別、寸胴の数。全てを見る事が出来ない。正直、観察は絶望的な状況だ。唯一、判ったのはキッチンタイマーによる茹で時間の管理とその時間が異様に短いという事実。麺についてはある程度想像することが出来た。
そしてラーメンがやって来た。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは牛骨を使用したものらしい。乳化度合いが非常に高く、ミルキーで滑らかな舌触りを持っている。昔、厚木市内で牛骨を使用した白湯スープを味わった事があるのだが、コクは違えど見た目は非常に酷似している。獣臭は皆無でとんこつが苦手な人でも飲み易い。醤油ダレを穏やかに効かせてあるのもこのミルキーさに一役買っているようだ。
麺は細ストレート麺。かん水の量はやや少なめ。加水率はやや低めの印象を持った。茹で加減はデフォルトでやや硬め。この手のスープでは鉄板なセレクト。すすり心地も良好だ。
具はチャーシュー、チンゲン菜、きくらげ、のり、ネギ。そして別注の煮玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の茹で豚。特筆すべきは煮玉子で白身も柔らかく、黄身に至ってはほぼ液体の状態。この味玉は久しぶりに美味。味玉好きは入れて損はない。
牛骨と言うと殊ラーメンに関して言えば一般には馴染みが薄いように思える。しかし、逆を考えればそれは他店との差別化が図れることを意味しているのだ。
そんな弱みにも見える強みを生かした商品はオンリーワンな商品に成長するだけの素質や可能性を持っているのだと個人的には考えている。
富士市内に新しいラーメン屋がオープンすると言う情報を知った。その名を大龍神と言った。
当初、牛骨を使用した辛いラーメンが出てくると言う事で御殿場にある太龍と関係があるんじゃないかとネット上で囁かれた時期があった。しかし、蓋を開けてみれば特に関係性はないと言う意見が多数だったのを覚えている。
そんな憶測とは別に当時の私はその屋号を聞いた時、ある店の事を考えていた。
話は反れて10年前の事。
ラーメン紀行も未だ駆け出しの頃。私は熱心に静岡県内のラーメン店をネットから拾っては行くと言う事を繰り返している時期だった。当時、静岡のラーメンを扱ったサイトが多かった訳ではないがその中でも圧倒的な情報量を誇るサイトがあった。そのサイトの運営者は当時のくさデカにも出演したと記憶している。反れるついでに書けば当時のくさデカは未だ売れる前のDonDokoDonがMCをやっていた時期で今も変わらずやっている平ちゃん以外にぐっさんも普通に出演していた頃の話だ。
でだ。私はそのサイトからある店の情報を得て向かっていた。それが同じ富士市内にある「大龍神」と言う店だ。ラーメンの内容はと言えば、鶏ガラベースのサッパリラーメンで何だか生臭いラーメンだったのを今でも思い出す。
話を戻そう。
同じ市内でしかも屋号も同じ。そんな偶然ってあるだろうか。私はその大龍神の店主が約10年ぶりにお店を再会したのか?とも考えていた。しかも、当時とは全く違うベクトルの味で勝負しているのか?とも考えた訳だ。
勿論、取材しようかと考えていた。しかし、時を同じくして昨年末に行われた特別企画、「Tonight Eastの69杯 完全制覇の旅」が丁度始まったことや辛いラーメンがウリだった事もあってか、ナカナカ触手が伸びないでいた。
今日は土曜日。
午後からのテニスは1時間ほどで降雨に見舞われ中止になった。まぁ、サッカー等とは違い、テニスは雨の中出来るスポーツではない。ここでいつもの私ならこれ幸いと神奈川に向かうのであろうが今日に限ってはそう言う訳にもいかない。
普段、仕事で使っている靴下や下着。そして夏用のスラックスなどを購入する必要があった関係でユニクロや洋服の青山などを転々とする必要に駆られていた。正直、土曜日はほぼ取材に時間を取られる場合が殆どなので所用を済ますには日曜しか時間のない私。このタイミングでテニスが中止になったのは実にラッキーなことだった。
前述の買い物を済ませ、昼の取材記を沼津市内の喫茶店で書き終えると時間は既に夕刻。前述の大龍神のある富士市に向かう事にした。
1時間後。
時計は夜7時前。良い感じで夕飯時である。バイパスから国道139号線に降りて西進する。ラウンドワンのあるこの通りも相変わらずだ。來來亭は節電のためか看板の電気を消して営業しているが店先には多くのお客の姿が見えた。噂には聞いていたが石本家の跡地はメイドカフェになっている。店先の駐車場にも車が何台かあるのでハマっている人もいるのだろう。ほんな骨もお客で賑わっていた。流行る店。辞める店。店毎に色んな状況があるがそれを決めているのは全て、お客である私達である。オープンから8ヶ月あまり。大龍神はどんな風になっているのか興味があった。
数分後。店に到着した。繁華街からは少し外れているが近くに県の総合庁舎もあるのでその職員のお昼時が期待できる訳で立地が悪い訳ではない。昼の状況は判らないが土曜日の夕飯時としてはちょっと寂しい客の入りが駐車場の空き具合から判断できる。早速、店内へ。
店内に入ると先客は1組2名。私の入店と入れ違う形で退店していった。店内は厨房に面したカウンター席とテーブル席。そして奥にはお座敷もある。適当なカウンター席に陣取った。
席に備え付けのメニューを見る。前述の通り、辛いラーメンをウリにしている同店であり、初来店でもあることから当初はその辛いラーメンを食べようとしていた。しかし…
『おっ、このラーメンは何だ?』
当初の予想に反してメニューのトップに書かれていたのは牛骨を強めに炊き出したと言う「牛そば」と言うメニューだった。「真打登場!!」と書かれたそのメニューは開店当初からあったメニューではなさそうだ。オーダーは口頭。牛そば、煮玉子をオーダーした。
店内は店主と思しき30代の男性とバイトであろう若い女店員の2名で切り盛りしている。前述通り、昼の混み具合は想像出来ないが、この混み具合だと妥当な布陣であろう。
店主の立つ位置にはステンレス製の衝立があり、顔は見えるのだが調理台、麺茹での別、寸胴の数。全てを見る事が出来ない。正直、観察は絶望的な状況だ。唯一、判ったのはキッチンタイマーによる茹で時間の管理とその時間が異様に短いという事実。麺についてはある程度想像することが出来た。
そしてラーメンがやって来た。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは牛骨を使用したものらしい。乳化度合いが非常に高く、ミルキーで滑らかな舌触りを持っている。昔、厚木市内で牛骨を使用した白湯スープを味わった事があるのだが、コクは違えど見た目は非常に酷似している。獣臭は皆無でとんこつが苦手な人でも飲み易い。醤油ダレを穏やかに効かせてあるのもこのミルキーさに一役買っているようだ。
麺は細ストレート麺。かん水の量はやや少なめ。加水率はやや低めの印象を持った。茹で加減はデフォルトでやや硬め。この手のスープでは鉄板なセレクト。すすり心地も良好だ。
具はチャーシュー、チンゲン菜、きくらげ、のり、ネギ。そして別注の煮玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の茹で豚。特筆すべきは煮玉子で白身も柔らかく、黄身に至ってはほぼ液体の状態。この味玉は久しぶりに美味。味玉好きは入れて損はない。
牛骨と言うと殊ラーメンに関して言えば一般には馴染みが薄いように思える。しかし、逆を考えればそれは他店との差別化が図れることを意味しているのだ。
そんな弱みにも見える強みを生かした商品はオンリーワンな商品に成長するだけの素質や可能性を持っているのだと個人的には考えている。
