丼に書かれた「あら屋」の正体は…
わふうとんこつ ななみや
【閉店】和風とんこつ 七三屋

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:30~15:00(月・水~日)
17:30~21:00(月・水~日)
定休日火曜
席数カウンター4 テーブル24
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  34゚53'18.6''
E139゚07'12.6''
地図を見る
最寄駅城ヶ崎海岸駅(伊豆急行伊豆急行線)
取材日2011/03/12その他の情報...

メニュー

チャーシュー麺+味付玉子
1050円
七三赤
650円
ネギらぁ~麺
800円
チャーシュー麺
950円
more...

昨日、観測史上最大の大地震が東北地方を襲った。帰宅困難者となった私は清水区内に一泊。期せずして新店のラーメン屋に出くわし取材を終えた午後1時過ぎ。帰宅する事が出来た。
今回、揺れによる被害も勿論あった訳であるが、やはり一番被害を拡大させたのは津波であろう。自然の猛威は人工的に作られた堤防をあざけ笑うかのように軽々と超えてくる。車も船も家も簡単に流されていく圧倒的な力は人間の無力さを再認識させた。
こんな状況の中だが夜の取材を考えていた。しかし、流石に神奈川への取材は叶わないだろう。東名高速が通行可能だったとしてもどれだけ渋滞しているか判らない。また、海沿いには相変わらず津波警報が発令されているのでどこまで行けるかも不明だ。テレビは一日中、地震についての報道を繰り返している。
 
夕刻。
静岡県沿岸部に出されていた津波警報が津波注意報になった。しかし、神奈川に行くには時間も経過しすぎている。と言う訳で県内の取材に切り替える事を検討しRSSリーダーを眺めてみることにした。伊東市内に取材予定の店がある。場所は城ヶ崎に近い。早速、取材を開始した。
この店、実は去年の暮れ。旧修善寺町内の大滝ラーメンと言う店を取材した時にリカバリーとして行ってみようかと考えた店である。自宅を出発して亀石峠を経由して海沿いに入る。穏やかな波間を見せる宇佐美海岸であるが一度(ひとたび)地震が発生すれば一転して甚大な被害をもたらす元凶になると考えた時、穏やかさが逆に不気味に映った。
車は吉田家のある地域を越えると一気に寂しさを増す。この時間にこの辺りを走行する事自体が私自身(まれ)なことだ。
自宅を出発して1時間半後。ナビの残り距離数も1kmを切った。本当にこんな場所に店があるのだろうか。不安になりながら近付くとファミレスを思わすような大型店舗が姿を現した。オレンジ色に黒で書かれた屋号が印象的。店先に駐車場があるので入庫後。早速、店内に向かった。
店内に入ると大きな客席には壁伝いにテーブル席と少しばかりのカウンター席があった。中央はデッドスペースになっており勿体無い気もするが席数を増やせば回転率が上がるかと言えばそんな事は無い。厨房で調理する人の人数やコンロの数など、回転率は席数には比例しない。厨房は奥にあって観察はほぼ絶望的だが一縷(いちる)の望みを掛けてカウンター席に陣取った。
席に備え付けのメニューを見てみる。外の看板にも書かれていたがこの店は「和風とんこつを提供する店である。オーダーは口頭。珍しくチャーシュー麺、味付玉子をオーダーした。
店内はホール係の女店員と厨房に店主と思しき男性の2名態勢。夜7時過ぎの店内に先客はない。まぁ、この非常事態の中で海沿いの伊豆に遊びに来る人も少ないであろう。と言うか昨日の帰宅困難者が多く出たことでも判る通り、鉄道が上手く機能していない状況では仕方ないことだと思う。
厨房観察。
カウンター席から厨房を望むには暖簾が若干の邪魔をしているが何とか可能。寸胴の数は大型の物が1器のみ。後はアルミ製の打出鍋が4器ほど確認出来た。寸胴自体は仕込み用のようで、営業用のスープや麺茹でには全て打出鍋が使用されているようだ。麺茹では深ざるを使用したもの。打出鍋に深ざるを引っ掛けて使用している。調理台にはバーナーなども見えたが何に使用するのであろうか。
そしてラーメンがやって来た。丼には何故か「あら屋」の文字。そしてメニューに掲載された写真では確認出来なかったマー油らしきオイルがスープ表面に確認出来た。先ずはオイルを避けてスープをすすってみた。
ベースのスープはげん骨、豚背ガラを軸にした印象でかつを節を中心とした魚介系を併せたもの。このスープを飲んで思い出したのは初期の頃の千の蔵のスープ。醤油ダレの効かせ方や出汁の濃度などが酷似している。そして、マー油っぽいオイルを少し絡めて飲んでみるとややビターな味わいが魚介系の風味と交わるのだが若干、方向性を見失う印象に変わる。個人的にはマー油は別添えにしてもらいたい。ベースのスープが美味いだけに惜しい感じがしてならない。
麺は中細のストレート麺。かん水の量、加水率共に標準的な印象を持った。オーダーした後から知った事だがメニューには「すべて、麺の変更ができます。」と書かれているのだが、どう変更出来るのかが判らない。また、店内掲示や店員からオーダー時にその旨を聞くこともなかった。この辺りは改善する必要があるのではないかと感じた。
具はチャーシュー、メンマ、水菜、白胡麻、のり、ネギ。そして別注の味付玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。バラ肉ながらロール成型せずに供される点や水菜、白胡麻、ネギの青い部分など具のラインナップも千の蔵を強く意識させた。
丼に書かれた「あら屋」と言う文字をネットで検索してみた結果、河津駅前ロータリーに店がある「伊豆海鮮どんぶりや」と言うキーワードが出てきた。更にネット通販もしているようで同じ丼の写真が掲載されていた。しかし、今回の店がこの店とどう繋がりがあるのかは不明だが何かしらの関係はあるのだろう。

ページトップに戻る