三度目の出発
かいどうらーめん じゃん
【移転】街道ラーメン 醤

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間
定休日火曜
席数カウンター7 テーブル8 座敷8
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚04'38.5''
E138゚52'27.1''
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最寄駅
取材日2011/03/05その他の情報...

メニュー

鶏そば
600円
らーめん正油・塩・味噌
600円
とんこつ正油・塩・味噌
700円
つけ麺正油・塩・味噌太麺
600円
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初めてこの店の情報を知ったのは実兄からのメールだった。
実兄の会社の方の情報によると、清水町にあった街道ラーメン醤が移転のため閉店するとの事だった。
私はその店が清水町に出来た頃の事を思い出していた。
 
私が最初にこの店を取材したのはかれこれ9年前の2002年。最初は沼津のグルメ街道沿いに店があり、初取材している。それから3年後の2005年。清水町のスーパー脇の小さな店舗で店を再開。カウンター席が狭かった印象が記憶として今でも残っている。
 
話を戻そう。
そして今回、2度目の移転。店としては3店舗目と言うことで私の長い取材歴の中でも一つの店が2度も移転する事は珍しいこと。早速、取材を開始した。
店は香貫の八間道路沿いのジャンボエンチョーの北側に位置する。実は3週間くらいの取材時に店の前まで行きかけた。(その時は思いがけず新店を見つけてしまった)もちろん、事前に店の位置は確認済である。mixiのコミュにもオープンした旨の書き込みがあったので問題なくオープンしているであろう。
店先に駐車場があるので入庫。木製の引き戸を開けようとすると「ウィーン」と言う音と共に開いた。何とビックリ!自動ドアである。店内は厨房をL字に囲うカウンター席とテーブル席。そして座敷も完備している。カウンター席は先客が数組座っており仕方なく端の方に座ることに。このポジショニングが非常に悪く、厨房観察はほぼ絶望的だ。
席に備え付けのメニューを見てみる。この店、何がウリなのかは正直、判っていないし覚えていない。こんな時は一番最初に書かれたメニューを食べれば良いとよく言うが天邪鬼なのでじっくりメニューを見て決める事にした。オーダーは口頭。鶏そばをオーダーした。ちなみに味玉のトッピングはメニューに書かれていない。
店主と思しき男性と女将と思しき女性。そしてバイト君であろう若者の3名で切り盛りする店内。まだまだオープンしたばかりなので知り合いなどの来店も多いようで女店員が挨拶をしているあたりから推測しても女将であるのが判る。また、お子さんが店にいるので「あっち行ってなさい」的な会話も女将である事を確信させた。
前述したように厨房観察はほぼ絶望的であるが厨房には一番近いポジションなので音で観察。麺茹では多分、深ざるを使用したもの。茹で加減はキッチンタイマーによって管理されているようだ。ステンレス製の壁にうっすら写る姿から湯切りはかなりキッチリとされていて好印象。寸胴の数などは今回は全く判らない。
そしてラーメンがやってきた。当初、鶏白湯なのかと思ってオーダーしたがその予想は外れた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラを静かに炊き出したでろう清湯スープ。味付けは塩味であるが生姜やネギなどの香味野菜や白胡麻由来の香りが効果的に効いており、鮮烈な第一印象を与える。しかし、後半に向かうにつれてその奥から穏やかな魚介系の香りが脇支えをし、単調になりがちな塩味のスープを飽きることなく継続的に飲ませようとする。これはスープの底に仕込まれたかつを出汁あたりのジュレが顔を覗かせるからのようで、鶏出汁に味の奥行きと膨らみを感じさせる。第一印象から前半、後半、終盤に至るまで刻々と味が変化していくこのスープは久しぶりに美味いかもしれない。
麺は中細ストレート麺。かん水の量はやや少なめ。加水率は標準的な印象を持った。スープの濃度を考えた時、この太さは適当でストレート麺なので喉越しも良好。若干、絡まっていたがご愛嬌か。
具はツナフレーク、半身の味玉、キャベツ、白胡麻、ネギ。チャーシューの類は乗らない。提供当初、見た目では解したささ身肉かと思ったが食べてみるとツナフレーク。鶏そばと言うネーミングの先入観からそう考えた訳であるが全てを鶏で統一する事が大事とは個人的にも思わない。そういう統一感は裏を返すと内容が単調になりがちになる。そういう意味でも敢えて具材に魚を持ってくるのはアイデアだと思うし、その意表を突くセレクトが食べ手側からしてみると面白かったりする。動物系と魚介系をバランス良く使用することで単調な「鶏と塩」と言う組み合わせを複雑な構成に昇華させている。味玉は黄身が溶け出さない程度の茹で加減。味付けは穏やかで好印象だ。
清湯系のラーメンでこれほど筆が進んだ事はかつてない事で自分自身がビックリしている。
「やっぱ年を取ったせいもあるのかなぁ?」と自分の老いも改めて感じ出せる一杯であった。
また、値段設定も気軽に食べられる価格帯で一番高くても700円と言う設定は消費者にとっては非常にありがたい。町のラーメン屋さんと言った趣きで好感が持てた。
店舗を変えて三度目の出発。今度はこの地で末永く営業を続けられる事を願って止まない。

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