| 夢の途中 |
【閉店】つけめん らあめん 選り道

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | ||||
| 電話番号 | ||||
| 営業時間 | 11:30~14:00(月~日) 17:30~23:00(月~日) | |||
| 定休日 | 不定期 | |||
| 席数 | カウンター8 テーブル8 | |||
| 駐車場 | あり | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚06'42.8'' E138゚56'33.0'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | ||||
| 取材日 | 2010/07/31 | その他の情報... | ||
メニュー
- つけめん+つけダレハーフ&ハーフ+大盛
- 930円
- つけめん(しょうゆ・ごまみそ・カレー・トマト
- 680円
- らぁめん
- 630円
- あぶりチャーシューらぁめん
- 830円
先週のこと。
会社が月に1度のペースで行っているレクレーションの時であった。
「選り道、もう行きましたか?」
後輩が声をかけてきた。ここで言う「選り道」という店を説明するには話を7ヶ月ほど遡る必要がある。
今年の初め。4月に亡くなった父親がまだ御殿場の病院に入院している時のことだ。
私も初耳だったのだが、人と言うのは死が近づくと「終期末せん妄」と言う症状が出てくることがあると言う。読んで名の如く。自身の最期に妄想のような症状が出るのである。有名なアルツハイマー型認知症は脳自体の萎縮などが原因で進行が緩徐なのに対し、終期末せん妄は突発的に起こる場合が多い。妄想の世界から現実に引き戻すには長年、一緒に暮らしてきた家族の協力が不可欠と言うことで特に寝る前に病院へ私が行って、一泊するのが私の使命だった。
話が反れた。
その病院に行く前に夕飯として寄ったのがJR御殿場線の岩波駅前にある「寄り道」と言う立ち飲み屋で私の会社の元後輩がやっている店だ。結局、その日はせん妄自体がおさまってきたと言う事で病院に行く事はなかった関係からその店で飲みながら取材したと言う訳である。その取材時。後輩がゆくゆくは店舗型のラーメン店を開きたいと夢を語っていた件があるのだが7ヵ月後。早くもその夢が叶ったと言う訳だ。
話を戻して今日は土曜日。
いつものように会社のテニスが行われるのだが今回の開始時間が何とも変則的だ。通常、10時~12時の2時間で行われるテニスだが今回に限っては11時~13時。テニスの前にラーメン屋へ行くことも出来ず、テニスの後にラーメン屋に行くにしても微妙な時間だ。こんな場合は地元の新店を取材するのがベストな選択である。という訳で急遽、後輩がはじめたラーメン屋への取材を決定した次第である。
テニスが終わり30分後。店の前に到着した。事前情報で場所は判っていたが店は三島の中心街から外れた柳郷地と言う場所にある。正直な話、飲食店を経営するにはあまり良い立地ではない。公共の交通機関と言えばバスくらい。まわりは住宅街より田んぼが多い長閑なシチュエーションだ。まぁ、昨今のラーメン店は味さえ良ければ客はやってくると言うのも事実だが。店先に駐車スペースがあるので入庫後。店内へ。
店内に入ると見慣れた顔がカウンターの奥に見えた。
「お待ちしてました。」と後輩の笑顔が出迎えてくれた。
店内は厨房を囲むカウンターと奥に座敷もあるようだ。適当な空席に陣取った。
この店はつけ麺、ラーメン、和え麺などが揃っている。事前情報で知っていたのだがつけ麺はプラス150円することで「しょうゆ」、「ごまみそ」、「カレー」、「トマト」の中から2種類のつけ汁をチョイス出来ると言う。オーダーは口頭。つけ麺、ハーフ&ハーフで「ごまみそ」と「トマト」をオーダーした。また、並の麺量はそれほど多くないと言われたので今回は大盛にした。
厨房観察。
寸胴の数は中型の物が2器。つけ汁はオーダー毎に小鍋を使用して加温するスタイルを取っている。麺茹では深ざるを使用した物で後輩が担当。つけ汁は後輩の共同経営者の方が担当していた。この方、前回の立ち飲み屋の時に一度、お会いしている方である。
そしてつけ麺がやってきた。先ずは麺から食してみた。
麺は平打ち麺。かん水の量は若干多め。加水率は標準的な印象を持った。冷水で〆てあるのでコシは申し分ない。やや硬めのきしめんを食べているような印象であるが断面のエッジはかなり強烈で立体感のある麺である。そして、つけ汁なのだが今回は2種類あることから先ずはトマトから試してみる。
トマト風味のつけ汁はベースは鶏ガラを軸にトマト、バジル、にんにくなどで脇を固める構成になっている。粘度はあまりなくサラッとした印象なので麺の独立感を感じ、つけ汁自体のノリがあまり良くない。また、塩気が若干弱いのもそう感じる一因なのかもしれない。具は鶏胸肉、角切りのトマトがゴロゴロと入っている。
ごまみそ風味のつけ汁はベースは変わらないが味噌の風味と塩味がつけ汁としての役割を十分に果たし、また、ゴマが良い感じのコクとゴマ特有の香ばしい香りを与えており美味。具らしい物は入っていない(多分)。
その他の具は麺の器に半身の味玉、玉ねぎのスライス、ネギ。味玉は黄身はおろか、白身までもがトロトロのタイプで私好み。今回は半身が付いているので別注はしなかったのだが激しく後悔した。
麺を粗方食べ終わり、スープ割りをお願いする。割りスープは鶏ガラ主体の物で動物系のコクがプラスされる。トマトの方はかなり塩気がスポイルされた印象になるが、ごまみその方は割ったことによりこれまた美味いレベルになる。半ライスを投入しても美味いかもしれない。
昼の営業時間終了間際だったので少しだけ話をしたのだが、オープン当初は一日に150食も出て、てんてこ舞いだったらしい。新規のラーメン屋のオープン時は多くの宣伝をしていなくてもお客がやってくる瞬発力を持っている。それはひとえにネット文化の成熟が起因しており、ブログ、掲示板、SNSなどで多くの新店情報が飛び交っている。
しかし、本当の勝負は開店から半年間であると個人的には思っている。後輩の「ラーメン屋を開きたい」と言う夢は叶った。しかし、店は開く事が目的ではなく、末永く営業を続けられる事が一番大事なことなのだ。特に昨今のラーメン店には「味の向上」と「客を飽きさせない新味の開発努力」が必要不可欠。まだまだ夢の途中。
始まったばかりのこの店の末永い継続を願って止まない。
会社が月に1度のペースで行っているレクレーションの時であった。
「選り道、もう行きましたか?」
後輩が声をかけてきた。ここで言う「選り道」という店を説明するには話を7ヶ月ほど遡る必要がある。
今年の初め。4月に亡くなった父親がまだ御殿場の病院に入院している時のことだ。
私も初耳だったのだが、人と言うのは死が近づくと「終期末せん妄」と言う症状が出てくることがあると言う。読んで名の如く。自身の最期に妄想のような症状が出るのである。有名なアルツハイマー型認知症は脳自体の萎縮などが原因で進行が緩徐なのに対し、終期末せん妄は突発的に起こる場合が多い。妄想の世界から現実に引き戻すには長年、一緒に暮らしてきた家族の協力が不可欠と言うことで特に寝る前に病院へ私が行って、一泊するのが私の使命だった。
話が反れた。
その病院に行く前に夕飯として寄ったのがJR御殿場線の岩波駅前にある「寄り道」と言う立ち飲み屋で私の会社の元後輩がやっている店だ。結局、その日はせん妄自体がおさまってきたと言う事で病院に行く事はなかった関係からその店で飲みながら取材したと言う訳である。その取材時。後輩がゆくゆくは店舗型のラーメン店を開きたいと夢を語っていた件があるのだが7ヵ月後。早くもその夢が叶ったと言う訳だ。
話を戻して今日は土曜日。
いつものように会社のテニスが行われるのだが今回の開始時間が何とも変則的だ。通常、10時~12時の2時間で行われるテニスだが今回に限っては11時~13時。テニスの前にラーメン屋へ行くことも出来ず、テニスの後にラーメン屋に行くにしても微妙な時間だ。こんな場合は地元の新店を取材するのがベストな選択である。という訳で急遽、後輩がはじめたラーメン屋への取材を決定した次第である。
テニスが終わり30分後。店の前に到着した。事前情報で場所は判っていたが店は三島の中心街から外れた柳郷地と言う場所にある。正直な話、飲食店を経営するにはあまり良い立地ではない。公共の交通機関と言えばバスくらい。まわりは住宅街より田んぼが多い長閑なシチュエーションだ。まぁ、昨今のラーメン店は味さえ良ければ客はやってくると言うのも事実だが。店先に駐車スペースがあるので入庫後。店内へ。
店内に入ると見慣れた顔がカウンターの奥に見えた。
「お待ちしてました。」と後輩の笑顔が出迎えてくれた。
店内は厨房を囲むカウンターと奥に座敷もあるようだ。適当な空席に陣取った。
この店はつけ麺、ラーメン、和え麺などが揃っている。事前情報で知っていたのだがつけ麺はプラス150円することで「しょうゆ」、「ごまみそ」、「カレー」、「トマト」の中から2種類のつけ汁をチョイス出来ると言う。オーダーは口頭。つけ麺、ハーフ&ハーフで「ごまみそ」と「トマト」をオーダーした。また、並の麺量はそれほど多くないと言われたので今回は大盛にした。
厨房観察。
寸胴の数は中型の物が2器。つけ汁はオーダー毎に小鍋を使用して加温するスタイルを取っている。麺茹では深ざるを使用した物で後輩が担当。つけ汁は後輩の共同経営者の方が担当していた。この方、前回の立ち飲み屋の時に一度、お会いしている方である。
そしてつけ麺がやってきた。先ずは麺から食してみた。
麺は平打ち麺。かん水の量は若干多め。加水率は標準的な印象を持った。冷水で〆てあるのでコシは申し分ない。やや硬めのきしめんを食べているような印象であるが断面のエッジはかなり強烈で立体感のある麺である。そして、つけ汁なのだが今回は2種類あることから先ずはトマトから試してみる。
トマト風味のつけ汁はベースは鶏ガラを軸にトマト、バジル、にんにくなどで脇を固める構成になっている。粘度はあまりなくサラッとした印象なので麺の独立感を感じ、つけ汁自体のノリがあまり良くない。また、塩気が若干弱いのもそう感じる一因なのかもしれない。具は鶏胸肉、角切りのトマトがゴロゴロと入っている。
ごまみそ風味のつけ汁はベースは変わらないが味噌の風味と塩味がつけ汁としての役割を十分に果たし、また、ゴマが良い感じのコクとゴマ特有の香ばしい香りを与えており美味。具らしい物は入っていない(多分)。
その他の具は麺の器に半身の味玉、玉ねぎのスライス、ネギ。味玉は黄身はおろか、白身までもがトロトロのタイプで私好み。今回は半身が付いているので別注はしなかったのだが激しく後悔した。
麺を粗方食べ終わり、スープ割りをお願いする。割りスープは鶏ガラ主体の物で動物系のコクがプラスされる。トマトの方はかなり塩気がスポイルされた印象になるが、ごまみその方は割ったことによりこれまた美味いレベルになる。半ライスを投入しても美味いかもしれない。
昼の営業時間終了間際だったので少しだけ話をしたのだが、オープン当初は一日に150食も出て、てんてこ舞いだったらしい。新規のラーメン屋のオープン時は多くの宣伝をしていなくてもお客がやってくる瞬発力を持っている。それはひとえにネット文化の成熟が起因しており、ブログ、掲示板、SNSなどで多くの新店情報が飛び交っている。
しかし、本当の勝負は開店から半年間であると個人的には思っている。後輩の「ラーメン屋を開きたい」と言う夢は叶った。しかし、店は開く事が目的ではなく、末永く営業を続けられる事が一番大事なことなのだ。特に昨今のラーメン店には「味の向上」と「客を飽きさせない新味の開発努力」が必要不可欠。まだまだ夢の途中。
始まったばかりのこの店の末永い継続を願って止まない。
